キャリアガイダンスVol.433
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突然の休校、オンライン授業、分散登校…生徒たちは何を思い、  教師はどう動いたそして、見えてきたもの 緊急事態宣言が解除され、分散登校、一斉登校へとステップを踏みながら、生徒の姿が学校に戻ってきたことと思います。パソコンの画面越しにしか話せなかった1年生とのHR、久しぶりに再会した生徒とのリアルな授業など、教室に生徒がいることが当たり前だった日常の光景を、感慨深く特別なことのように感じた先生方も少なくなかったのではないでしょうか。 2月末の一斉臨時休校の要請を受けて、多くの学校で取り組まれたオンライン授業。時計の針が一気に進み、待ったなしで求められたICTツールの活用に奮闘されてきた先生方の姿。試行錯誤の授業動画づくり、毎日が授業参観というプレッシャー、月末が近づくと通信量制限で授業に遅れてしまう生徒、デバイスを持たない生徒への個別フォローなど。「学びを止めない」そんな先生方の思いは、不安を抱く生徒の気持ちにしっかりと寄り添って届けられてきたと思います。他方で、授業をオンラインで届けるだけでは生徒が学びに乗ってこない、オンライン授業をやってみて生徒の反応がとても気になったなど、授業の組み立てが問われていることに気づいたという葛藤の声も。授業とは? 学校とは? 学びが止まらないとは? そもそも学びは動いていたのでしょうか? 世界中が不安に包まれ、歴史に残る経験をしてきたこの数カ月、生徒たちは何かを感じ、学んできたはず。教室に戻ってきた生徒の姿にその変化を感じることがあるのかもしれません。友達、先生、地域社会…それぞれの「つながり」のなかで、もっと豊かな学びを営んでいく。「これまでどおりに戻す」ではなく、先生方のチャレンジによって広がった可能性を「新たな学び」へ。生徒たちと一緒にこれからの学校を創っていく、この気持ちこそが、今一番大切なことのように感じています。山下真司(本誌 編集長)62020 JUL. Vol.433

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