キャリアガイダンスVol.434
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532020 OCT. Vol.434立〞山田高校と名乗る気持ちをもって地域の学校としての覚悟を示した。 具体的には、まずは生徒会を中心に地域イベントに参加するといった単発的な取組から始めた。そして16年度、総合的な学習の時間を活用した、独自の「地域課題探究学習」をスタート。同じ年に県が始めた地域と学校の連携・協働を支援する「学校地域協働本部」の事業も活用し、それにより派遣された地域連携コーディネーターとの協働で「地域課題探究学習」のプログラムの企画と実践を行ってきた。 「チームで協働して地域課題にチャレンジする」を全体テーマとする地域課題探究学習の大まかな流れはこうだ(図1)。 第1学年前期には、地元企業で取材やインターンシップを行ってCMを制作し、インターネットで発信する。後期には周辺市の課題について、地域イベント参加や周辺市役所職員とのグループワークなどを通じて体験的に学び、「高齢者を主としたコミュニティビジネスの促進」や「森林資源を活用した循環型社会の構築」などに関する地域活性化案を市長に提言する。 第2学年では県全体の課題に目を向け、その解決策を考えて県知事や県庁職員に提案を行う。これまで、「人口減少対策として地域に伝わるしばてん踊りで移住を増やす案」や「高知の山と川を活かしたトライアスロンの企画」など、高校生ならではのユニークなアイデアで知事をうなら校訓「誠実にあれ 誇らかにあれ 貫きてあれ」のもと、教育目標に「知・徳・体をバランスよく養い、地域社会に貢献できる人材を育成する」を掲げ、地域との連携による学びに力を入れている。2020年度にビジネス探究科とグローバル探究科を新設し、普通科と合わせた3学科編成に。平成30年度「第12回キャリア教育 優良教育委員会、学校及びPTA団体等 文部科学大臣表彰」受賞。1941年設立/普通科・グローバル探究科・ビジネス探究科生徒数326人(男子130人・女子196人)進路状況(2019年3月卒業生)大学44人・短大13人・専門学校57人・就職20人・その他8人高知県香美市土佐山田町旭町3-1-3 0887-52-3151教頭市原庸寛先生進路指導部長宮田敏子先生研修企画部長戎えびすい井 淳先生ビジネス探究科長前田賀代先生グローバル探究科長谷内有紀先生グローバル探究科副学科長澤田篤志先生校長正木章彦先生地元企業の取材、地域課題の調査…多様な人材が生徒の学びを支援図1 地域課題探究学習の流れルーブリック。主体性、チームワーク力、社会参加力など8つの力について、5段階で自己評価を行う。※詳細の設計は学年団によって異なるワークシート。課題を深く掘り下げたり、アイデアを形にしたりするなかで随時使用。※ダウンロードサイト:リクルート進学総研 >> 発行メディアのご紹介 >> キャリアガイダンス(Vol.434)地域を体験的に理解し、つながる。情報収集・編集・発信力を身に付ける第1学年前期地元企業のCM制作目的活動主な内容クラス内チーム● 地元企業への取材、インターンシップ● 広告づくりのプロからCMづくりを学ぶ● 高知工科大生から動画編集を学ぶ● 地域発表所属や立場を超えたどんな他者とも協働でき、自らの考えに基づいて社会をつくれる人材の育成第1学年後期市長への政策提言クラス横断チーム● 地元イベントに参加し現状に触れる● 市の行政担当者との対話● 他県の高校生のまちづくり提言の実例に触れる● 大学生メンターと共に課題設定、調査、解決策検討● 市長にプレゼン課題設定力を身に付け、他者と協働しながら解決策を考え行動できる人材の育成第2学年県の課題解決策の提案クラス横断チーム● 高知県の課題を知る● 知事や県庁職員の講演● 行政へのヒアリング● フィールドワーク● 解決策のアイデア出し(アイデアソン)● 実地調査● 県庁にてプレゼン第3学年 自己の進路について探究
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