キャリアガイダンスVol.434
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【学長プロフィール】おおとも・かつゆき●1966年生まれ。昭和大学医学部卒業。順天堂大学大学院医学研究科修了。博士(医学)。97年朝日大学赴任。2004年朝日大学歯学部教授。附属村上記念病院(現 朝日大学病院)副病院長、学生部長、副学長、学長事務代理などを経て、08年より現職。【大学プロフィール】1971年岐阜歯科大学として開設。85年朝日大学に名称変更。法学部(法学科)、経営学部(経営学科)、保健医療学部(看護学科、健康スポーツ科学科)、歯学部(歯学科)の4学部5学科の他、大学院(法学研究科、経営学研究科、歯学研究科)、歯科衛生士専門学校を擁する。若者が、経済的な理由で「学びたい」という夢を諦めないよう大規模な奨学金給付を実行̶変革に挑む̶まとめ/堀水潤一 撮影/コンドウ ミカ朝日大学学長大友克之1971年に岐阜歯科大学として創設された本学は、経営学部を設置した85年、朝日大学に校名を変更しました。87年に法学部を設置した後、しばらく3学部体制でしたが、2014年、看護師不足という地域のニーズに応えるために、岐阜駅前に約400床の朝日大学病院を有する強みを生かし、保健医療学部看護学科を設置。急性期医療の現場に直結した教育を行ってきました。また、アスリート支援や指導者養成、スポーツ振興にも力を入れ、17年には保健医療学部に健康スポーツ科学科を増設しました。 商業教育が盛んな地域性もあり、11年に岐阜県高等学校商業校長会と商業教育連携・推進に係る協定を締結。機関を経営しているご家庭の事情です。医療機関での感染を心配する患者さんが受診抑制することで、歯科診療所のなかには深刻な経営状況に陥っているところも少なくないはずです。 国の財源に期待がもてないのは若い世代の方がよく知っているはず。「学びたい」という若者の夢をつなぐためには、なんとしても支援の手を差し伸べる必要があります。その一つが本学独自の「新型コロナウイルス対策緊急支援奨学金」の設立でした。家計が急変し、経済的に修学継続が困難な学生を対象に、授業料の一部(半額または三分の一)を給付する制度です。おそらく三分の一から二分の一ほどの学生が適用になってくるでしょう。 振り返ってみると、50周年というマイルストーンの時期を前に、開学から一貫して、堅実に法人を運営してきたことも幸いしたと思っています。奨学金給付を21年度も継続するのは、在学生に加え、受験生も応援したいから。経済的理由で学びを諦める若者を一人でも減らし、「学びを止めない」という本学の理念を実行していく決意です。そのうえで三つの医療機関を有する高等教育機関として、この難局を乗り越え、コロナ後の世界を創造すべく、全学で立ち向かって参ります。「体育会」のなかに会計研究部を新設し、高大を通じた会計教育によって、「大都市に行かずとも、地元で公認会計士試験に合格できる大学」としても認知されるようになりました。このように、地域の求めに応え、地域に人材を留めておく「ダム」のような役割も果たしてきたと考えています。 そうして創立50周年を翌年に控えたときに起きたのが新型コロナウイルスの感染拡大です。誰もが先の見えない不安を抱えています。経済的な影響も今後、顕著に現れてくるでしょう。中小零細の製造業が多い、ものづくりの街でもある岐阜県はなおさらです。さらに、歯学部を設置する大学として懸念するのは、歯科診療所など、医療572020 OCT. Vol.434
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