キャリアガイダンスVol.434_別冊
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「現代文明論」では、多様な専門分野の教員が世界の事象や社会問題を取り上げる。学生は、自分の専門だけでなく、複数の視点から大局的に問題をとらえること、現代の諸問題を身近なこととして解決していくことを身に付ける。社会で課題に直面したとき、専門分野の枠組みにとらわれない幅広い視野と柔軟な思考で課題解決に取り組むことを学ぶのである。 大学全体でも文理が融合した学びに取り組む環境が整っている。 「本学では、他学部他学科の履修が可能で、工学部の学生であっても知的財産権の授業を受けられますし、文学部の学生であっても物理学の授業を受けられます。教員同士も、学部を超えた共同研究が活発です」 さらに「ジャーナリズム副専攻」「ディジタルコンテンツ副専攻」「社会的実践力副専攻」など自分の主専攻にかかわらず体系的に授業を履修する副専攻のコースが60以上用意されているのも特徴だという。 ここで、現代教養センターによる文理融合教育の全体像を整理しておこう(図3)。 1年次必修の基礎教養科目(「人文科学」「社会科学」「自然科学」)で文理にわたる幅広い知識を習得。発展教養科目(「シティズンシップ」「ボランティア」「地域理解」「国際理解」)で社会的実践力を身につける基礎を学ぶ。また、それを土台に、「テクノロジーと社会」や「文化と自然」などの科目からなる文理融合副専攻、「現代文明論」などを学び、科学技術を社会に役立てる思想や複眼的思考を養う。 さらに、「チャレンジプロジェクト」など地域や社会での実践に関わる科目や取り組みで、学生は文理融合的思考をアカデミックに養うのと併行して、それを社会のなかで活かしていく。 「チャレンジプロジェクト」は、国際的なソーラーカーレースへの参戦、病院でのボランティア活動をはじめ、地域活性、社会貢献、国際交流、ものづくりなど、学生が自由な発想で企画したプロジェクト活動を通じて社会的実践力を養う。身に付けた文理融合的思考が現場での気づきにつながり、現場での経験が新たな学びのモチベーションになっている。 「本学の学生は、学年、学部・学科の異なる学生が参加する授業、プロジェクトが多く、授業のなかでもすぐに学部を超えて活発に議論を行うことができると感じています。相手の知識やスキルを引き出し合うことも得意ですね。また、多様な学生同士で協働することによって、さまざまな視点から問題の解決や探究に取り組むことができるのです」 このような協働力も現代社会を生きるためには非常に重要な力だ。では最後に、東海大学での学びを通して成長を実感した学生の声を聞こう。現代教養センターが提供する教育のカリキュラムマップ図3複雑化した現代社会を生きるために必要な力を育む【自己学修科目】文理融合副専攻(生命と環境、文化と自然、テクノロジーと社会など)で複眼的な思考を養う×人文科学演習、社会科学演習、自然科学演習の各科目で幅広い分野の知識を深める現代文明論で社会への幅広い視野や問題意識を育む【基礎教養科目(必修)】人文科学、社会科学、自然科学の各科目で基礎的知識や方法を習得【発展教養科目(必修)】シティズンシップ、ボランティア、地域理解、国際理解の各科目で参加型学習の基礎を学ぶ【自己学修科目】社会的実践力副専攻(パブリック・ワーク、パブリック・スキル、コーチング実践、チャレンジセンター・プロジェクト実践など)の参加型科目で地域・社会などでの実践経験を積むチャレンジプロジェクト(課外活動)「現代文明論」の授業テーマ図2地球環境の持続地域社会の理解国際社会の理解地球市民として未来を創造していく人材の育成6Vol.434 別冊付録
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