キャリアガイダンスVol.436_別冊
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2Vol.436 別冊特集(%)2月1日時点大学生_全体(就職希望者/単一回答) ※大学院生除く6月1日時点4月1日時点8月1日時点10月1日時点3月1日時点7月1日時点5月1日時点9月1日時点12月1日時点2021年卒 2020年卒  2020年、コロナ禍は大学生の就職活動を直撃した。春には感染拡大への懸念から対面での面接がストップ。また、航空業界や飲食業界、観光業界などコロナの影響が甚大だった業界では新卒採用を大幅縮小する企業も多かった。図1を見ると、内定率の推移にもその影響は大きく現れている。4月までは2021年卒は前年を上回っていたが、5月には5.7ポイント下回り、6月には13.4ポイントとその差が広がった。その後、徐々に内定率は回復。2020年12月時点では前年との差はほぼなくなっている。数字上は、ひとまず今年度に関してはコロナの影響は乗り切ったように見えるが、来年度以降は再び、2020年卒のような売り手市場に戻るのだろうか。 企業の人材採用動向や学生の就活に詳しい、株式会社人材研究所の曽和利光氏は次のように分析する。 「今後、コロナ禍の影響でリーマンショック級の不況が訪れたとしても、企業が新卒採用を軒並み大幅縮小することはないだろうと私は見ています。なぜなら、ここ数年、女性の社会進出・社会復帰などが進み、日本の労働人口の増加が続いていましたが、それも一段落し、今後は新卒者の希少性が高まるからです。しかし、楽観視はできません。今、マスコミが『再び就職氷河期が来る』と喧伝しているため、学生に不安が広がり、一人ひとりの就活量、つまり応募社数が増えます。大手企業・人気企業の求人数自体は大きく変わらなくても、応募数が増えれば当然倍率は高くなります。その結果として、就職難が起きる可能性がある。かつて、阪神大震災やリーマンショック、東日本大震災など社会不安が大きく広がったあとには必ずこの現象が起きてい取材・文/伊藤敬太郎「売り手市場」と言われていた大学生の新卒市場も、今年度はコロナ禍によって大きな影響を受けた。その影響は、採用動向の変化だけではなく、以前から進み始めていた働き方や雇用、採用に関するシフトチェンジを一気に進めることにもつながっているという。大学進学を希望する高校生にとっては少し先に思える就職活動だが、働くことを見据えて進路を選び、高校~大学を通してどんな力をつけていくことが必要か、昨今の動向から探ってみたい。月ごとの就職内定率の推移(2021年卒と2020年卒の比較)図1出所/株式会社リクルートキャリア 就職みらい研究所「就職プロセス調査(2021年卒・2020年卒)」

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