キャリアガイダンスVol.436_別冊
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 私自身はインドのデリー大学への留学から帰国後、4年生の2019年5月から就職活動をスタートし、11月に志望していた日本マイクロソフト(株)の内定を得ることができました。内定後は、同期の就活を自分なりに支援していましたが、2020年7月に17期RSSに応募しました。創価大学の環境、RSSや卒業生の先輩方に恩と感謝を感じていたので、今度は自分が後輩に返したいと思ったんです。 3年生のキャリア教育科目『キャリアビジョンⅠ』のサポートや就活イベントの企画・運営などがRSSの主な役割です。ただし、それにとどまらず、授業で自分が担当することになった就活生は、就職が決まるまで個別にサポートします。 コロナ禍では就活生は孤立してしまいがちで、周囲がどのような活動をしているのかもわからない。一方、私たち 就職活動を本格的にスタートしたのは、2019年10月です。キャリアセンター主催の就活合宿に参加したことがきっかけでスイッチが入りました。 そこから説明会やインターンシップに積極的に参加。2月には卒業生訪問やRSSも就活生の状況がつかみにくい面があります。だからこそオンラインであっても頻繁にコミュニケーションを取り、つながり続けることが大切です。自分で行動できる就活生もいれば、何をしていいのかわからない就活生もいるので、一人ひとりの事情を傾聴し、相手に寄り添うことを第一に考えました。 オンラインでも対話の内容は対面と変わりませんが、どうしても距離感が生まれやすいです。だから、その点をどう解消するかは大きな課題でした。具体的にはアイスブレイクを入念にやって相手をリラックスさせたり、言葉や表情から共感を強く示したりということを意識してコミュニケーションをとりました。 就活生一人ひとりがどのような状況にあるか、オンラインでのサポートでどのような課題があるかといったことはRSSのメンバー内でも情報交換や議論を繰り返しました。また、中心メンバーとしてRSSの組織づくり、信頼関係づくりも注力したことのひとつです。まだまだ就活は続きます。これからも後輩にしっかりと伴走していきたいと思っています。グループディスカッションの練習、エントリーシートのチェック、自己分析など活発に活動を始めました。合宿スタッフの先輩方には本当にいろいろとサポートしていただいて感謝しています。 当初は消費財メーカー志望だったのですが、合宿スタッフの先輩のアドバイスでコンサルティング業界の学部別相談会に参加し、それがきっかけで自分のやりたいことを見つめ直し、1月にITコンサルに志望を切り変えました。 1月、2月にもコロナの影響は出始めていましたが、3月にはまだ対面の面接も行われていました。完全にオンライン面接になったのは4月からです。 オンライン面接の場合、見られるのは首から上ですから、声や表情を気持ち明るくすることを意識しました。鏡を見たり、録画したりして繰り返し練習しましたね。目線の置き方も難しいんです。画面で面接官の顔を見てしまうと相手にはずっとうつむいて見えますから、なるべくカメラを見るように気をつけました。また、移動がないのは楽なのですが、ずっと部屋にいるので気持ちの切り替えが難しい面は確かにありました。 コロナ禍で例年とは違う状況は多々ありましたが、やるべきことはやっていたので、なんとかなるという自信はありました。就活によって成長できた面も大きいです。以前は自分だけでなんとかしてしまうタイプだったのですが、人を頼れるようになりましたし、努力や工夫が成果につながったことで、改めて自分に自信をもつことができたと感じています。どういう状況であれ、就職は自分が納得できることが大切。RSSとして後輩にもそのことはしっかり伝えています。経済学部4年丸山正人さん17期RSSの執行部メンバー。2年次にダンスの世界大会で優勝した経歴のもち主。自らの就職活動時にはマイクロソフトで働く卒業生のサポートが大きな力になった。法学部4年中 萌花さん1年1月から2年9月まで法学部独自のプログラムでイギリス・バッキンガム大学に留学。3年秋から就職活動をスタートし、NECソリューションイノベータ(株)に内定。現在はRSSのメンバー。自作の就活ノートオンラインでも相手に寄り添えるようコミュニケーションを工夫やるべきことはやっていたのでコロナ禍でも自信はあったコロナ禍の就活“先輩”はどう支援した?コロナ禍の就活“就活生”はどう工夫した?7Vol.436 別冊特集

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