2Vol.437 別冊特集91019505119303970713990915189202960612940498081417200010161920 (年度)(校) 日本社会の超高齢化が進行するなかで、より高度な専門性を備えた看護師が数多く求められているという背景があり、ここ30年ほどの間に、大学の看護系学部は飛躍的にその数を増やし続けてきた。図1に示したとおり、看護系学部を擁している大学は1991年度にはわずか11校だったが、2020年度には274校にまで増えている。 このような社会的ニーズの拡大を受け、看護師の志望者も年々増加を続けてきた。ここ数年を見ると、志願者数の大幅な伸びこそ止まったものの、高校生にとって人気の職種であることに変わりはない。コロナ禍によっても今のところ大きな影響は受けていないと、看護医療系受験総合予備校ena新セミの関口文一氏は現状を語る。 「本校の模擬試験の受験者数はむしろ増えています。看護師を志望する生徒は、子どもの頃から看護師になりたいという気持ちを抱いていることが多く、思いの根っこが深い。もちろんコロナ禍で医療現場が苛酷な状況に置かれているという報道を見て考え直す層も一部にはいるでしょうが、むしろ、社会貢献することに使命感を抱いて、看護師への思いを強くしている生徒もいます」 看護師志望者が増えてきた背景には、その就職の手堅さもある。前述のように社会的なニーズが確実に増え続けているからだ。ただし、その中身は今、変わりつつあるという。 「首都圏の大病院などでの看護師ニーズは一頃に比べると取材・文/伊藤敬太郎コロナ禍により、医療現場の最前線で活躍する看護師への注目度は改めて高まってきている。また、中長期的に見ると、地域医療を支える重要な役割を担う看護師へのニーズは増え続けている。このように日々現場の医療を支えるという役割の一方で、認定看護師、専門看護師といった資格制度が整備され、看護師がスペシャリストとしてキャリアアップしていく道筋も整備されてきた。そんな今、看護師としてのキャリアデザイン、それを踏まえた進学先選びで重要になることは何だろうか。4年制大学の看護系大学数の推移図1出所/文部科学省高等教育局医学教育課調べ
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