キャリアガイダンスVol.437_別冊
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看護学研究科が設置されて4研究科体制となっており、NP(診療看護師)、助産師、保健師を大学院教育で育成している(図1)。 運営母体は渋谷教育学園渋谷高校、渋谷教育学園幕張高校と同じ学校法人グループであり、両高校の教育理念である「自調自考」(自ら調べ、自らの頭で考える)の精神は同大学の教育にも通じている。 この考え方を基本に、同大学は建学の精神として「科学技術に基づく正確な医療保健の学問的教育・研究及び臨床活動」「寛容と温かみのある人間性と生命に対する畏敬の念を尊重する精神」を掲げ、図2に示したような専門教育・人間教育に体系的に取り組んでいる。 「高度な実践力とともに、患者さんの命に関わるクリティカルな局面で、自分で 東京医療保健大学は看護師を中心とした専門職を育成する医療系大学。東京都、千葉県、和歌山県に5学部7拠点を擁し、看護系の大学としては国内でも有数の規模を誇る。大学院教育も充実しており、2021年に新たに千葉考え、的確に判断し、行動できる自律的な看護師を育てることが本学の目標です」(山西文子副学長) では、そのために具体的にはどのような教育を行っているのか。山西副学長が強調するのは実習先である病院との協力体制だ。 「医療保健学部はNTT東日本関東病院、東が丘看護学部・立川看護学部は国立病院機構、和歌山看護学部は日本赤十字社和歌山医療センター、千葉看護学部は地域医療機能推進機構(JCHO)と各学部がそれぞれに先進的な医療に取り組む総合病院と連携しているので、学生は在学中に多様で高度な現場を経験することができます」東京医療保健大学の学部・研究科構成図1学部医療保健学部看護学科医療栄養学科医療情報学科東が丘看護学部看護学科立川看護学部看護学科千葉看護学部看護学科和歌山看護学部看護学科専攻科助産学専攻科大学院医療保健学研究科看護学研究科(NPコース、助産コース、公衆衛生コース)和歌山看護学研究科千葉看護学研究科(2021年4月開設)副学長山西文子教授取材・文/伊藤敬太郎 撮影/坂本ひろし2005年の開設以来、医療現場に数多くの看護師を輩出してきた東京医療保健大学。最新医療にも対応できる高度な専門性・実践力と患者に寄り添う温かい人間性を養うことを目指す同大学では、どのような教育が行われているのだろうか。山西文子副学長に話を伺った。東が丘看護学部が設置されている国立病院機構キャンパス5Vol.437 別冊特集

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