キャリアガイダンスVol.438
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200406080が高く、「オンラインによる双方向型授業・学習支援」56%、「対面とオンラインのハイブリッド型授業」45%、「動画配信によるオンデマンド型授業」40%で、いずれか1つでも選択した「授業での活用・計」の割合は78%にのぼった。家庭との連絡やオンラインホームルームなどの「コミュニケーション」に使いたいという高校も50%を占める。 設置者別に比較すると「外部との連携強化」のカテゴリーを除き、いずれも「私立」が高い。学校法人として独自の選択ができ、導入が先行していた学校が多い背景から、今後の活用についても具体的にイメージし、検討がで ICT活用に関しては、オンライン授業などを経験したうえでの賛否、ICTのメリット・デメリット、アナログの良さも理解したうえでどう効果的に進めていくかを考えたいという冷静な意見、また校内でのICT環境について、整備・導入は進んだが活用は今後の課題という声が見受けられた。 今回のコロナ禍をきっかけに導入が進んだICTについて、さらに掘り下げて見ていきたい。活用状況で言うと、既に97%とほぼすべての高校において、授業・ホームルーム・探究などの教育活動にICTが活用されている(図表は割愛)。 では、今後さらにどのような活用を想定しているのだろうか(図3)。複数回答でたずねたところ「宿題・課題等をオンラインで配布」68%が1位。カテゴリー別では【授業での活用】の項目向きに捉え、「大切なことは何なのか」という原点を意識しつつ、〝例年通り〞ではない業務の見直しや改革を進めることができたとの声も多く寄せられている。また今回の自身の経験から「生徒に未知の状況にも対応できる力をつける必要性を感じた」など、生徒のこれからに思いをはせた声もあった。今後のICT活用イメージ (全体/複数回答)図3ICT活用幅広い教育活動で使ってみながら、生徒の意欲喚起、個別最適化学習へつなげていく今後の活用意向は、「宿題配信」、「授業での活用」「コミュニケーション」宿題・課題の配信授業での活用コミュニケーション外部との連携強化宿題・課題の配信授業での活用・計コミュニケーション・計外部との連携強化・計宿題・課題等をオンラインで配布オンラインによる双方向型授業・学習支援対面とオンラインのハイブリッド型授業動画配信によるオンデマンド型授業学校と家庭とのコミュニケーションビデオ会議システムを活用したホームルームの実施地域社会や海外との連携、協力の強化他の高校との連携、協力の強化その他まだ活用のイメージがついていない74.8n=30163.554.544.551.529.935.518.62.32.374.884.162.840.965.8n=84953.241.537.836.418.835.623.63.75.765.875.545.741.855.968.0n=1,15644.939.640.221.735.522.23.34.868.077.850.141.52021年全体国公立私立2021年 全体国公立私立※カテゴリーごとに「2021年 全体」の降順ソート  ※「2021年 全体」より5ポイント以上高い数値を■色で表示74.863.554.551.529.974.884.162.8(%)●計画を立てても中止になり心が折れそうになる(北海道/道立/普通科)●このような状況になって、より一層、生徒に「未知の状況にも対応できる力」をつける必要性を感じた(静岡県/県立/普通科)●例年に倣って実施していたものの要・不要が明らかになった(静岡県/県立/専門学科)●例年通りにできなかった行事もあったが、オンラインや形を変えるなどの工夫が生まれ、全体としては影響が少なくなったように感じる。むしろ「大切なことは何なのか」という原点を意識するきっかけとなった(愛媛県/県立/普通科)●休校期間中の取組で学校の旧態依然の教育活動での限界を感じた。校内での通信環境や教員の生徒に対する様々な教育の形を考える機会となった(熊本県/県立/普通科)●ICTシステムを使った授業への対応がこの数年なかなか進まなかったところに、今回の影響で先生、生徒とも一気に習熟が進みました(長野県/私立/普通科)●校内のICT化は進んだが各家庭のコンピュータの充実が不十分でオンライン学習の障壁となったことから、家庭内で生徒一人に一台学習に使えるパソコンの必要性を感じた(新潟県/市立/普通科と他学科併設)●ICT活用拡大のきっかけとなった。メリットも大きいが、実体験、対面、アナログの良さもあるので、一辺倒にならないように気をつけたい(宮崎県/県立/普通科と他学科併設)新型コロナウイルス感染症拡大の影響<学校運営>102021 JUL. Vol.438

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