キャリアガイダンスVol.438
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 一方2022年度からの「新学習指導要領」の実施に向けて特に重視していることについてたずねたところ(前ページ図7)、1位は「ICTの活用」68%であった。2位は「『主体的・対話的で深い学び』の視点による授業改善」61%、3位は「カリキュラム・マネジメントの検討・推進」52%。以下僅差で「評価の見直し(観点別評価、ルーブリック等)」49%、「『総合的な探究(学習)の時間』の見直し」45%、「育みたい資質・能力の明確化」43%まで4割以上で続く。 フリーコメント3の具体的な取組を見ると、「主体的・対話的で深い学び」の観点からの授業改善や総合的な探究の時間の見直し、それらを有機的に連携させていきたいというコメントが多い。 またフリーコメントからは、「ICTの活用」はさまざまな目的を推進する〝手段〞として重視されていることがわかるが、それを除き図7の上位項目は、前述の「大学入学共通テスト」に向けて「次年度以降取り組みたいこと(図6)」との重なりも多い。高大接続改革の流れを受けた入学者選抜改革と、新しい学習指導要領に則って進める教育改革は表裏一体であり、ここへきてその方向性がつながり、高校現場が本質的な教育の転換に向けて進みつつある兆しが現れた結果ではないだろうか。●①シラバスにおいて、「育みたい資質・能力」を明確に示し、教科・科目としての指導目標をよりしっかりと伝え実践していきたい。②総合的な探究の時間を通じて、主体的に学び考え表現する力を高めたい。特にアウトプット力の向上を重視したい。又、地域や大学など外部リソースを効果的に活用したい(群馬県/県立/普通科)●教科間連携によるクロスカリキュラムの構築やICTを活用した「主体的・対話的で深い学び」の実践研究を行っていきたい(埼玉県/県立/普通科と他学科併設)●PBL授業を用いた主体的、対話的で深い学びに力を入れていく。全教科実施を目標にしている(東京都/私立/普通科)●探究的な学習の時間をさらに広げて、教科横断、文理融合の教育を進めていきたい(東京都/都立/その他)●カリキュラム・マネジメントを回し、教育活動の改善が確実に図られること。具体的には、探究活動の推進、授業改善と観点別評価の一体化を、職員全体でどのように進めていくか、そこにICTをどう絡めるか。(宮城県/県立/普通科)●次年度からの受験対策を見据え、キャリア教育を強化することで多様な選択肢を持った生徒の教育を行う(千葉県/私立/普通科)●大学入試に関する変革が顕著なことから、それらに対応すべくカリキュラムの変更に着手している(神奈川県/県立/普通科)●探究学習を中心としたキャリア教育の推進(神奈川県/市立/普通科)●課題研究などを通して、生徒が社会の中で生きていくためにどのような力を身につけさせたいのか、そのための振り返り、どこに問題があるのか考え、解決していく力を身につけさせたい(東京都/都立/普通科)●1人1台タブレット貸与となるため、個別最適化の学びと協働的な学びを推進する(石川県/市立/普通科)新学習指導要領実施に向けて注力したい取組のイメージ●学校で実施しているすべての取組に対して、育みたい資質・能力を明確化し、カリキュラム・マネジメントを実施して可視化する。(愛知県/私立/普通科)●進路指導の強化。1年次よりキャリア・パスポートを作成し、将来のビジョンを構築させる(奈良県/県立/普通科と他学科併設)●観点別評価を取り入れた授業計画に取り組み、授業方法や評価の提示など、教科・科目ごとの設計を進める(大阪府/府立/総合学科)●「総合的な探究の時間」の3年間のプログラム構築(普通科として)。観点別評価の構築と「学びに向かう力」の評価方法の研究。一人一台の端末導入の有効活用(大阪府/府立/普通科)●外部リソースを活用して「総合的な探究の時間」に「地域学」に取り組む。一人一台端末を活用し、思考力・表現力を育てる授業改善に取り組む(岡山県/県立/普通科と他学科併設)●SSH事業推進を核とした探究的な学びの実践→知る学びと創る学びのサイクルをまわすことで、探究的な学びの実践場面をすべての教科に取り入れ、生徒の主体的・対話的に学びに向かう姿勢を伸ばし、読解力・探究力を身につけさせる(島根県/県立/普通科と他学科併設)●調査書の形式が変わるため各教科で評価の見直しが必要(イメージはまだ未定)(佐賀県/県立/普通科と他学科併設)●総合的な探究の時間を見直し、生徒が主体的に学ぶことができる総合の時間を計画する(北海道/私立/普通科)●観点別評価方法の研究を中心とした授業改善が行われる予定(北海道/都立/総合学科)●①探究に関してキャリア教育の一環として行えるよう見直しをしている。②ホームルームや特別活動についても、キャリアの観点からどうあるべきか構想中である(岩手県/県立/普通科と他学科併設)●観点別評価の運用と評定平均に関わる大学推薦基準の見直し(宮城県/県立/普通科)●カリキュラム・マネジメントの観点から、教科間連携をしながら本校の目指す生徒像に向かいたい。教員の意識改革が重要なので講師を呼んで講演会等を行いたい(富山県/県立/普通科と他学科併設)●授業改善、「総合的な探究の時間」の活動、キャリア教育などを深化させるためのICTの活用の在り方について検討していきたい(秋田県/県立/普通科)●①生徒に求める将来像を明確にした上で、それを基にした教育課程を作り直す。②総合的な探究の時間で積極的にICTを活用し、作業の効率化を図るとともに、浮いた時間に活動や地域との連携を意識したプログラムを加えていく。③進路指導と総合的な探究が上手く絡み合うような授業計画を立てる(兵庫県/県立/総合学科)●総合的な探究を通して、地域を知る→体験する→提言する、すなわち過去-現在-未来につながる取り組みへと発展させたい。(北海道/道立/普通科)●新学習指導要領に基づき、評価システムを確立していく準備の年度にしたいと考えている(山梨県/県立/普通科と他学科併設)●探究学習においては、学年を越えて縦のつながりの授業を実施する。上級学年が後輩たちに教えていくといった授業を展開していきたい(部活動のイメージ)。ICTの活用で基礎学力向上と学習習慣の定着を期待している(愛知県/私立/普通科と他学科併設)●キャリア教育の充実が、進路意識→学習意欲の向上→学力向上に繋っていくよう、計画している(兵庫県/県立/普通科)●ICT(プロジェクタやタブレット)を活用した授業改善を図り、生徒の主体性を向上させたい。また、新しい評価に取り組み、その良さや改善点を検証していきたい(島根県/私立/普通科と他学科併設)●主体的・対話的で深い学びを実践する教師からの発問の強化。生徒には何に取り組んで、何ができるようになったか具体的な成果を求め、教員には何を教え、その結果何ができるようになるかを明確化させる(沖縄県/県立/その他)新カリキュラムに向けては「ICT活用」をベースに「授業改善」、 「カリマネ」「評価見直し」を推進大短進学率95%以上大短進学率70~95%未満大短進学率40~70%未満大短進学率40%未満142021 JUL. Vol.438

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