キャリアガイダンスVol.438
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徒の個人資料、進路情報、啓発的経験及び相談を通じて、生・徒・が・自ら、将来の進路を選択・計画し、就職又は進学をして、更にその後の生活によりよく適応し、能力を伸長するように、教・員・が・組織的・継続的に指導・援助する過程であり〜」(傍点は編集部)。「生徒が」という主語を成り立たせるために、「教員が」という主語が表れるつくりになっているのです。やはり先生方の存在が欠かせません。 大切なのは、その先生同士が話し合うことです。コロナ対応にしろ働き方改革にしろ、昨今の課題を突き詰めていくと、結局は「学校とは何をする場なのか」という原点を問い直すことが多かったはずです。「何のために学校はあるのか」「教職員の務めとは何か」といった根本について話し合うことから「生徒を主語にする」学校はスタートすると思います。 もちろん難題であり、答えは一つではありません。だからこそ多くの教職員が見聞きしたことや感じたことを出し合う。それによって、一人では気づかなかったことが浮き上がってくるでしょう。いわば組織としてのメタ認知。生徒、学校の現状を共有して取り組むためには、組織としてのメタ認知のできる学校にすることが必要です。 以上、いろいろと述べてきましたが、条件整備が整わないことには何も始まりません。それは国や行政の問題であり、社会全体の課題です。 京都市教育委員会の「学校教育の重点」に「一人一人の子供を徹底的に大切にする」という文言が示されています。元は次のように3文だったと聞きました。 生徒が主語の学校をつくるためには教師が主語でなければならないし、そのためには校長、さらには教育委員会が主語でなければならない。もっといえば家庭や地域の人々や、国も、自ら主語となって生徒と学校を支える。学習指導要領前文のいう「全ての大人に期待される役割」が機能してこそ、真に生徒を主語とする学校は形づくられていくのだと思います。生徒が主語の学校をつくるために教師が、そして全ての大人も主語にならなくては●教職員は、一人一人の子供を 徹底的に大切にする。●校長は、一人一人の教職員を 徹底的に大切にする。●教育委員会は、一つ一つの学校を 徹底的に大切にする。教育、進路指導をどう転換していくか?一人一人の生徒を主語にする、もっと自由で魅力ある学校づくりを352021 JUL. Vol.438

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