キャリアガイダンスVol.438
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1906年、私立北海女学校として創立。札幌大谷学園を母体とし、幼稚園、中学校、高校、短期大学、大学を持つ。2009年より男女共学となった高校は、普通科のほか、北海道で唯一、美術科、音楽科を持つ。多くのオリンピック選手を輩出しているほか、硬式野球部、男・女サッカー部、男・女バレーボール部、卓球部、ソフトテニス部、陸上競技部等を強化クラブとし、全国規模の成績を目指している。札幌大谷高校(北海道・私立)まとめ/石井栄子 撮影/川原 亮 札幌大谷高校は親鸞聖人の教えを建学の精神とし、1906年に創立しました。「人間教育を行う進学校」をスローガンに掲げ、単に勉強ができるだけでなく、①心の教育を基盤として豊かな人格を育成する、②国際化を生きる有為な人物を育成する、③個性豊かな人間性あふれる人物を育成することを教育目標としています。 本校は北海道で唯一、普通科のほかに、美術科、音楽科を持ち、専門性の高い授業を行っています。そして普通科には、生徒の多様な夢や希望を叶える3つのコース(英数選抜コース、学力重点コース、個性探究コース)があります。英数選抜コースは、医学部や東大・京大を目指すコースです。学力重点コースはさらに、国公立大学や難関大学を目指すプログレッシブSクラス、文武両道を目指すアスリートSクラスに分かれています。個性探究コースは、基礎力を固め、部活動や生徒会、ボランティア活動などさまざまな活動にチャレンジしながら、自分のやりたいことを見つけていきます。 本校は、数多くのオリンピック・パラリンピック選手を輩出し、全国大会でも輝かしい実績を上げています。強化クラブに所属する生徒には、厳しい練習と学業を両立できるよう、朝7:20~8:10の特別講座を用意しています。一方、難関大学を目指す生徒のために、放課後講座、土曜講座を無料で提供するほか、超難関大学受験対策のために、「大谷予備門」特別講座も新設しました。 多様な夢を持つ生徒が集まり、高い目標を目指して切磋琢磨し合える環境は、本校の特色のひとつであり魅力だと思います。 社会の変化に対応できる人材を育てることを主眼に、本校独自のグランドデザインを作成しました。建学の精神をふまえつつ、「宗教的知性(人間存在の根源)」「聴覚的知性(音楽)」「身体的知性(スポーツ)」「視覚的知性(美術)」「創造的知性(思考力)」という5つの知性を育むことにより、AIに取って代わられない人間固有の価値を育成することを目指しています。そのために、普段の授業の質の向上はもちろんですが、ICT教育、海外留学生との交流、独自の英語教育、次世代型のキャリア教育など新しい取組に、教員一丸となって積極的に挑戦しています。 本校は私の初任校であり、着任以来、学ぶこと、達成することの楽しさを生徒に伝えたいという思いで35年間勤めてきました。この間、社会人としても教員としても人間としても育てていただきました。今年度より校長に就任し、感謝と恩返しの思いで本校の発展のために尽力したいと考えています。目指しているのは、ミドルリーダーを中心とし、教員が活き活き活躍できる学校です。それは、良い教育活動につながり、生徒の成長や、楽しい学校生活につながります。そしてそれが、何より重要だと考えています。うめづ・よしのぶ/1963年生まれ。北海道教育大学札幌分校保健体育学科卒業。初任校は札幌大谷高校。高校時代に陸上でインターハイに出場した経験があり、そのときの達成感から将来は指導者になりたいと思うように。保健体育の教員となり、部活動では陸上部を指導。生徒からは多くのドラマを見せてもらったが、中でも400mリレーで全国大会に出場したことは忘れられない思い出であり指導者としての基盤となっている。生徒指導部長(2015・2016年)、入試部長(~2018年)、高校教頭(~2020年)を経て、2021年4月より現職。勉学、スポーツ、芸術、生徒の多様な夢をサポートするAIに取って代わられない人間固有の価値を育成する372021 JUL. Vol.438

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