なかなか出てこない。自分はこうだから、どうせダメだからと、ネガティブに決めつけて諦めてしまっている。進路や仕事のことについて、私たちが思っている以上に知らない。そんな生徒たちの姿を見てきました。高校時代にいろんな経験を積み、多くの情報に触れ、自分自身や自分の将来についてもっと肯定的に捉えられるようになってほしい。自分の進路や生き方について、しっかりと意識をしてほしい。そのためには、1年次からの動機づけが大事だと考えています」 2・3年次は、総合的な学習(探究)の時間において、BeLノートを使用する。進路やキャリアに関する学びは通称「BeLの時間」と呼ばれ、生徒や教員の間でも定着している。2年次の夏休み(8月)には3日間のインターンシップを実施しており、そのための事前学習や準備、事後学習のツールとしてもBeLノートを活用。「簡単なようで大変な仕事だった」「大変だけど楽しかった」など、働くという体験を通して感じたことが赤裸々に綴られる。ノートに書き留めた内容を基に、9月にはインターンシップの発表会を行う。「今年は地域の事業所などのご協力の下、なんとかインターンシップを実施することができました。希望する先ではなかった生徒もいましたが、意外と合っていた・合っていなかった、良くも悪くも予想と違ったなど、生徒にとって気づきの多い貴重な経験となったようです」2年次の10月からは、希望進路によって5つのコース(大学・短大コース、医療系専門学校コース、一般専門学校コース、民間就職コース、公務員コース)に分かれ、「BeLの時間」でもコース別の学習が始まる。「最初は調べ学習が中心です。例えば、大学進学希望者でも、国立大と私立大の違いとか、経済学と経営学の違いとか、知らないことがたくさんあるので、いろんな角度から調べさせます。こうした理解が曖昧なままだと進学後にミスマッチを起こしかねませんので、まずは知ることを大切にしています。民間就職の場合は、業種・職種調べや求人票の見方などを説明します。どのコースでも、一方的に教えるのではなく、生徒が主体的に調べられるような声かけ、問いかけを意識しています」 授業内での取組は年次担当が主導だが、3年次生による進路報告会、社会人講話、「地元企業経営者と語る会」など、進路課が主催の企画も多数ある。このうち1月に開催される「地元企業経営者と語る会」は、地元の尾花沢市商工観光課および尾花沢市企業懇談会の協力の下、毎年実施されるもの。民間就職希望者が対象で、生徒5〜6人に対して経営者一人がつき、お互いに情報や意見を交換する。BeLノートにはコースごとに別冊もあり、気づいたことや感じたことはそこにメモとして残し、最終的には進路別の5コースに分け、主体的な調べ学習を促すBeLノート(上)や東海林先生作成の自己分析シート(右)では、インターンシップや自己理解などの取組・活動が「なぜ大事か・やることにどのような意味があるのか」を明記。生徒が意義を理解したうえで考える・書くというステップに進めるよう工夫されている。ツール1BeLノートと自己分析シート BeLノート(1年次用の一部)BeLノート(3年次用の一部)自己分析シート※ダウンロードサイト:リクルート進学総研>> 発行メディアのご紹介>> キャリアガイダンス(Vol.439)422021 OCT. Vol.439
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