キャリアガイダンスVol.441
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る」などの具体的な行動は減少、特にコロナ禍の影響を受け「興味をもった学校の見学に行く」は47%から17%の▲30ポイントと大幅減となった。「行ったことがある」と「今後行いたい」の合計値の変化の傾向を見るとすべて前回より増えている。保護者の関与意向は強まっており、2年生段階での「調べる」「見学する」などの具体的行動が遅れていることから、3年生になってからの取り戻しのサポートが、保護択肢を狭めざるを得ないから」は微減となった(24%↓22%・図3)。 この背景として各種支援制度の存在が考えられる。奨学金や高等教育就学支援制度などの経済支援について、進学希望の保護者の認知度は高まっており(図4)、特に2020年度から始まった「高等教育修学支援新制度」の認知は2019年の21%から63%と3倍に増加、認知者の57%が「利用したい」と回答した(利用意向の図表は割愛)。 ただし、経済状況の進路決定への影響別に見ると、「影響がない」と答えた層に比べて「影響がある」と答えた層の認知度は63%と▲4ポイント低くなっている。また希望進路別では、専門学校進学希望者の利用意向(59%)は大学(51%)、短大(55%)に比べて高いが、認知度は52%と、大学(65%)、短大(59%)に比べて低い水準にとどまっている。家庭の経済状況が進路選択に影響し支援が必要な層や、専門学校進学希望者に対しては、支援制度の認知が行き渡っていない可能性がうかがえる。 次に進学希望の保護者の、子どもの進路選択行動への関わり方について見ていこう(図5)。「行ったことがある」の上位は「アドバイスする」という行動が占める。2019年と比較すると「アドバイス」が増加した一方、「調べる」「見学す2021年全体 (n=1006)2019年全体 (n=1123)行った・行う意向・計※2021年「行ったことがある」降順ソート ※2021年「行った・行う意向・計」が2019年より高い数値を■で表示※利用意向のデータは割愛【保護者】 進路選択行動への関わり方 (子どもを進学させたい希望者/各単一回答)行ったことがある行ったことはないが、今後行いたい行ったことはなく、今後も行うつもりはない無回答子どもに合う分野をアドバイスする89.084.32021年2019年将来の職業をアドバイスする86.779.62021年2019年就職か進学かを選ぶ際にアドバイスする75.767.02021年2019年大学か短大か専門学校かを選ぶ際にアドバイスする73.767.42021年2019年どんな学部、学科、コースがあるかを調べる88.685.12021年2019年具体的な受験校を子どもにアドバイスする83.177.92021年2019年子どもに合う学校にどんな学校があるかを調べる87.183.42021年2019年興味をもった学校の入試方法を調べる89.585.22021年2019年興味をもった学校の資料請求をする78.972.72021年2019年興味をもった学校の見学に行く(オープンキャンパス・学校見学会を含む)85.580.42021年2019年「調べる」「見学」など具体的な行動の取り戻しが今後の課題に行った・行う意向・計(%)67.464.860.556.555.354.850.636.230.417.221.621.915.217.233.328.336.553.348.568.39.712.323.425.410.415.911.69.820.213.510.816.027.327.210.917.412.210.422.415.91.31.00.90.91.01.01.30.70.91.04.94.45.75.44.04.74.44.44.93.767.061.254.250.957.752.953.043.530.546.917.418.412.716.527.425.030.541.842.233.5【保護者】 進学に関する経済支援の認知状況(子どもを進学させたい希望者/ 各単一回答:「知っている」割合)【高校生】 進路選択に関する保護者の態度 (全体/単一回答)(%)2021年全体2019年全体干渉しすぎるやや干渉するちょうどいいやや無関心無関心すぎる無回答干渉・計無関心・計5.222.262.88.21.00.62.817.170.67.90.619.98.927.49.2干渉・計無関心・計 (n=1815)(n=1997)奨学金には、「給付型(返還不要)」と「貸与型(一定期間内に返還)」があること2020年4月から始まる高等教育の修学支援新制度に授業料・入学金の減免制度が創設されたこと経済状況の進路決定への影響別希望進路別(n=1123)影響なし・計影響あり・計(n=767)(n=135)大学短大専門学校(n=858)(n=44)(n=104)2019年全体2021年全体(n=1006)86.963.384.987.285.988.577.377.920.562.566.764.959.151.9204060801000(%)2019年全体2021年全体1.089.086.788.673.775.783.187.189.585.578.9432022 FEB. Vol.441

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