キャリアガイダンスVol.441
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一人ひとりが自分に合った方法やスピードで学習できる学ぶことへの興味がわき、学習へのモチベーションが上がる授業外の家庭学習(課題)等も含め、学習時間が伸びる自分にとって最適な学習を探りながら自学自習できるようになる多様なリソース(情報や人)にアクセスできることで、学びが深まる先生方の負担軽減・校務の効率化授業の中で、効果的なアクティブ・ラーニングや協働学習ができる学習ログ、ポートフォリオ等を活用することで、先生の授業や各種指導の質が上がるオンラインを活用した保護者との連携が強化されるその他特にない大短進学率別続柄(n=1815)(n=660)(n=222)(n=357)(n=574)(n=1529)(n=210)(n=1285)全体95%以上70~95%未満40~70%未満40%未満全体父親母親45.245.544.646.244.434.033.834.226.919.528.827.534.522.323.322.324.023.628.826.121.319.012.420.222.623.327.924.118.821.321.921.621.728.821.221.014.131.542.930.017.923.518.014.313.813.318.612.610.214.810.89.05.415.321.014.78.210.510.86.45.47.39.57.05.86.15.94.26.48.415.27.31.42.00.90.81.22.12.41.917.913.616.218.523.213.08.114.040503020100(%)【高校生・保護者】 ICT活用によって期待できる効果や変化 (全体/複数回答)高校生保護者※「高校生全体」の降順ソート  ※それぞれ全体値と比較して ■+5ポイント以上高い ■▲5ポイント以上低い 高校生も保護者も共に特に「期待」が高いのは「高校と大学、専門学校が連携を深め、生徒の学びがより繋がっていく」で7割近くの期待を集めている。高大連携は高校生にも保護者にもニーズが高い改革であり、高校と高等教育機関が関係性を深め、「高校生の まさに現在進行中の教育改革について、高校生と保護者はどのように受け止めているのだろうか。まずは〈入学者選抜〉と〈大学の教育〉改革について見ていこう(図10)。 大学短大進学希望者の大学入学者選抜改革への「期待」と「不安」を比較すると、高校生、保護者共に〝大学入学共通テスト〞〝個別入試〞に関する項 保護者は2位に「多様なリソースにアクセスできることで、学びが深まる」32%が入り、高校生と比較して大きな期待が寄せられている。また続柄別に特徴が見られ、父親は母親に比べて期待値が高い項目が多く、なかでも「多様なリソースにアクセスできることで、学びが深まる」への期待が43%と突出。母親は「授業外の家庭学習(課題)等も含めた学習時間の伸長」への期待の高さが特徴となっている。 高校生は大短進学率別に特徴が見られ、進学率の低い学校の生徒ほど目への「不安」が強い。「英語の『聞く』技能」「主体性」「思考力・判断力」など、これまでにない評価軸に対して不安を覚えていることがわかる。 その一方、「調査書への『学力の3要素』すべての評価の記載」は、高校生では「期待」が「不安」を+10ポイント上回る。「学力に加え、その人自身の人間性が評価される」(48ページのフリーコメント2)など、入試学力だけでなく、より多面的・総合的に評価してもらえることに対しては期待もうかがえる。「学ぶことへの興味がわき、学習へのモチベーションが上がる」が高く、進学率40%未満の高校生は35%が期待している。一方、進学率が高い学校の生徒ほど「多様なリソースにアクセスできることで学びが深まる」のスコアが高く、95%以上の進学校での期待は29%と非常に高い。この傾向は2月の教員調査でも同様で、進学校では生徒、教員共に、教室内での学習や日常生活圏では触れられない情報源に触れ、刺激を受けて学びを深めていくことができることへの期待が高いようだ。入学者選抜改革への不安の一方、高大の連携には7割が期待高大連携、ICT、授業改善、総合的な探究の時間…学びを深める改革に高い期待19.534.512.427.928.823.514.142.918.621.015.2462022 FEB. Vol.441

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