連続で獲得。現在はコロナ禍で一時的に留学生数は減少しているものの、毎年多くの学生が世界各国に飛び立っている。また、長期留学先で、自ら開拓して現地企業でのインターンシップなどに取り組む学生も多い。 留学だけでなく、SDGsに貢献する活動や地域活動、さらには学外のビジネスコンテストなどにチャレンジする学生も多く、自ら考え、それを行動に結びつける力は創価大生の大きな強みといえる。その行動力は就職時に企業からも高く評価され、社会に出てからの活躍にもつながっている。 このバイタリティはどこから生まれるのだろうか。根幹にあるのは、知力と人間力を兼ね備えた「創造的世界市民」の育成を目指すという同大学の教育方針だ。さらに、そのマインドが、教員だけではなく学生にも共有されていることが大きい。自ら行動することで成長を実現してきた先輩や卒業生が、後輩を後押しする環境が整っており、後輩は先輩の姿や言葉から多くを 2021年4月に創立50周年を迎えた創価大学は、東京都八王子市のキャンパスに、文理にまたがる8学部を擁する総合大学だ(図1)。 近年では、文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業の中間評価で最高評価である「S」を2回学び、行動力を養っていく。 その象徴ともいえるのが、キャリアセンター主催の課外講座であるグローバル・リーダー・カレッジ(GLC)。学部横断型でグローバルやリーダーに関心のある学生を募り、考える力や伝える力、学ぶ力を磨き、現実社会で活躍するリーダーを育成するプログラムだ。2006年にGLCを立ち上げた羽賀文湖講師はこう語る。 「およそ1学年36人を定員とした少数精鋭のプログラムです。社会で活躍している創価大学の卒業生が講師を務め、さらに一人ひとりに卒業生のメンタコロナ禍のため、オンラインで開講されたGLCの講座の模様。取材・文/伊藤敬太郎創価大学は、学生が自ら考え、行動する力を養うための機会が充実していることが大きな特色の一つ。なかでも象徴的なのが、キャリアセンターが実施するグローバル・リーダー・カレッジ「GLC」と学内ビジネスコンテスト「SHINE」だ。各プログラムのねらいや成果について、教職員と卒業生・在学生に話を聞いた。創価大学の学部・学科構成図1経済学部経済学科経営学部経営学科法学部法律学科文学部人間学科教育学部教育学科児童教育学科国際教養学部国際教養学科理工学部情報システム工学科共生創造理工学科看護学部看護学科学士課程教育機構 講師羽賀文ふみこ湖さん5Vol.441 別冊特集
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