ができず、帰り道に悔し涙を流したこともあります。それでも、メンターの先輩たちや同級生が励ましてくれて、その恩に報いようと必死でがんばることができました。講座のノートを何度も読み返し、学んだことは次の講座で必ず活かそうと自分なりに作戦を立て、その積み重ねで徐々に成長できたと思います。 印象に残っている講座の一つがグローバルアナリシスです。具体的にはパレスチナ問題に取り組んだのですが、社会問題をその背景から紐解いて問題の本質を捉える力が養われていきました。 GLCで学ぶなかで行動することへの意欲も高まりました。2年の春にはタイとマレーシアを単身で訪れ、研究テーマとして興味をもっていたハラル化粧品について、現地のドラッグストアや女性にインタビューしてきました。もともと引っ込み思案な性格なのですが、知的好奇心がそれに勝ったという感じですね。 3年の夏からはエジプトに留学。ジェンダー学やその背景となるアラブの政治・文化、アラビア語について学ぶと同時に、ハラル化粧品を使った日本流のかわいいメイクを現地の女性に伝える企画も自分自身でプランニングしました。これからというときにコロナ禍で緊急帰国になってしまいましたが、実施直前まで漕ぎ着けることができたのは、大きな自信になりました。 GLCでは仲間の大切さ、悔しさを乗り越えてやり遂げることの大切さを学ぶことができました。また、問題の本質を論理的に考え、それを行動につなげられるようになったことも大きな成果だと感じています。 GLC受講のきっかけは、1年生の夏休みにフィリピンの教育ボランティアに参加して、現地の子どもたちの貧困の現状を目の当たりにしたことです。自分が何もできないことが悔しくて、社会課題解決に貢献できる力をつけたいという思いを抱くようになったのです。 実際に講座が始まると周囲のレベルが高くてついていくのが本当に大変でした。ディスカッションで思うように発言文学部4年生馬場良美さんできる」という自信を身につけることができました。もともと新しいことへの挑戦には尻込みする面が自分にはあったのですが、先輩たちの「失敗しても大丈夫」「ここで挑戦をしなくてもいいの?」といった言葉に励まされ、それが行動につながっていったんです。 GLCで学んだこと、その結果として身についた行動力は、社会人となった今も自分の軸となる力になっています。 この経験を創価大学の後輩たちにも伝えていきたいと思います。 入学当初から、「社会で活躍できる力をつけたい」という思いがあり、それがGLCを受講した動機です。 GLCでの学びは非常に楽しかったです。社会の第一線で活躍する卒業生に指導いただけるため、マインド面、スキル面それぞれで自分が求めていた以上のことを身につけ、成長することができました。特にコミュニケーション関連の講座を通して、結論から話す、テーマを明確にして話すといったことができるようになりましたし、グループで効果的に議論を進める力なども身につきました。また、「Think」という講座では、物事の本質を考える力が養われました。それまでは直感で判断するタイプで、考えることが苦手でしたが、その弱みを克服できたと感じています。 これらの力を学部の授業で活かすことができたのも良かったです。「何のために学ぶのか」を常に意識するようになりましたし、グループワークでのアウトプットの質も高められたと思います。そのため、学部での学びも楽しくなるという相乗効果がありました。 一緒に学ぶGLC生からも多くの刺激を受けました。入学当初は、留学はまったく意識していなかったのですが、GLCの仲間が具体的な留学計画を立てていたり、語学学習に取り組んでいたりするのに触発されて、留学への意欲も一気に高まっていきました。 3年の後半からインドのデリー大学に留学しました。国内とは違った環境で成果を出すことができるか、自分にとっては大きなチャレンジでしたが、この経験を通して、「やると決めてやったら外資系IT企業勤務2013年経営学部卒業宮地英俊さん7Vol.441 別冊特集
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