512022 APR. Vol.442【目指すべき生徒の将来像(20年後の生徒の姿など)】 (1) ビジネスの諸活動の現状や変化などの在り方について理解できる人材(2) ビジネスに必要な情報を収集し、活用できる人材(3) 様々なデータから企業の経営活動や財務活動等の状況が分析できる人材(4) 新たなビジネスを提案し、その内容を情報発信できる人材(5) 身に付けた知識等を活用し、新たな価値を創造できる人材【活動の特徴】〇 NPO法人のファシリテーションによる授業〇 「働く人にインタビュー」の実施〇 ゲスト講師による授業【活動の特徴】〇 企業が提示する課題について解決案を検討〇 実行を目指した「マイプロジェクト」にグループで取り組む【活動の特徴】〇自由なテーマで調査・研究を実施〇論文作成者など、20代中心の多彩な人を招いて実施してきた。最後にはクラスで発表会を開き、これらの取材内容を共有する。 「グループ活動に苦手意識がある生徒もいますが、早い段階で抵抗感をなくすよう、生徒の関係性を見たうえでグループ分けをし、生徒同士で引き上げを促すなど配慮しています」(1学年担任・武田英大先生) 新しい授業の立ち上げについて、「自分たちも受けたことのない授業をつくっていくことは簡単ではなかった」と藍澤先生。そこで大きな力となったのが、学校改革や探究学習支援の実績があるNPO法人青春基地との連携だ。18年度より、協働プロジェクトとして共に新しい商業科目の授業設計と実践への協力を得てきた(22年度まで)。 現在、「ビジネス基礎」の週3時間のうち1時間をグループ活動にあてているが、その時間のファシリテーションは青春基地に委ねている。青春基地が派遣する大学生スタッフが各クラスに数人ずつ入り、生徒の活動を支援。ゲスト講師の選定や依頼においても青春基地が主導する。そのなかで教員は、協働プロジェクト終了後の自立に向けて、学校にはない知見や手法を学んでいるという。 「教員は一歩引いて青春基地の皆さんのファシリテーションや生徒の反応を観察し、良いところは取り入れようとしています。外部の方へのアプローチ方法や、企業の人事評価を参考にした活動評価など、教員にはない発想も頂けて非常に勉強になります」(藍澤先生) 次に、渋谷を舞台にしたビジネスプラン作成に挑む、2学年「ビジネスアイデア」の内容を見ていこう。基本的な流れは、1学期に渋谷に本社を置く企業から2018年に商業科をビジネス科に改編。ビジネスの諸活動を実地に学ぶため、学校設定科目として「ビジネスアイデア」を立ち上げるなどの商業科目の改革を実施。2021年度より東京都教員委員会から地域探究推進校に指定を受け、2022年度より全教科において各教科の視点から地元渋谷を題材に探究する授業をスタートさせる。1918年設立/ビジネス科生徒数547人(男子224人・女子323人)進路状況(2021年3月卒業生)大学48人・短大5人・専門学校等41人・就職65人・その他11人東京都渋谷区鉢山町8-1 03‐3463-26062学年担任野﨑明男先生1学年担任武田英大先生2学年担任吉田 葵先生商業科教諭 藍澤卓也先生図2 ビジネス教育の流れ図1 第一商業高校ビジネス科の目標細部まで具体的に調べて検討しアイデアをブラッシュアップ「働く人にインタビュー」。オンライン、もしくは訪問して直接インタビューする。NPO法人青春基地のスタッフが、生徒のグループ活動をサポート。「ビジネスを考え、動かし、変えていくことができる力」を身に付けること1学年「ビジネス基礎」「調べる力・まとめる力・伝える力」の基礎を作る2学年「ビジネスアイデア」各自でビジネスのアイデアを考え、実行する3学年「課題研究」1・2学年での学習を活かし、ビジネスについて調査・研究を行う
元のページ ../index.html#51