キャリアガイダンスVol.442_別冊
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現行2023年4月~ツ選手やスポーツが好きな学生だけでなく、より幅広く、心身のウエルネスや社会のサスティナビリティに関心のある学生も受け入れる予定だ。 「本学部新設の背景の一つには、ウェルビーイングに対する社会的な関心の高まりがあります。特にこのコロナ禍において、それは顕著になりました。ステイホームで身体を動かす機会が減ったことがメンタルにも大きく影響したことは多くの人たちが感じていることだと思います。人の心と身体はつながっています。その意味で、身体を動かすスポーツを軸にウエルネスを考えるというアプローチはこれからの社会に 立教大学は2023年4月、既存のコミュニティ福祉学部(コミュニティ政策学科/福祉学科/スポーツウエルネス学科)を改組し、スポーツウエルネス学部を新設する(図1)。 新学部のコンセプトについて、学部長に就任予定の沼澤秀雄教授は次のように解説する。 「『すべての人の生きる歓びのために』を理念とし、スポーツを通して、ウェルビーイング、つまり人々がより良く生きることを追究するのを目的とする学部です。教育におけるポイントは、“スポーツリベラルアーツ”ともいうべき多様性です。スポーツを軸に人間性を養い、人の心身に関わる科学を学びながら、国際性やデータサイエンスなども幅広く学ぶことで、社会のさまざまな場面で活躍するジェネラリストを育てていきます」 スポーツウエルネス学部は、スポーとって非常に意義が深い。だからこそ幅広い関心をもつ学生に学んでもらいたいのです」 このようなコンセプトに基づき、同学部では、図2に示した3領域で教育を展開する。スポーツ科学に関する領域だけでなく、心身のウエルネスや環境・サスティナブル・スポーツ教育に特アスリートの分析に関する科目の充実度にも注目取材・文/伊藤敬太郎幸福や健康を意味するウェルビーイングへの関心が社会的に高まるなか、立教大学は2023年4月に、スポーツを通してウェルビーイングを追究するスポーツウエルネス学部を新設する。同学部ではどのような教育に取り組み、どのような人材の輩出を目指しているのか。学部長に就任予定の沼澤秀雄教授や教員・学生のインタビューから明らかにしていこう。沼澤秀雄学部開設準備室長2023年4月の改組構想図1福祉学科スポーツウエルネス学科福祉学科・政策学専修・コミュニティ学専修コミュニティ政策学科コミュニティ政策学科コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学部5Vol.442 別冊特集

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