キャリアガイダンスVol.443
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探究活動、学校行事、授業…さまざまな場面で。学校評価の流れに乗せるとスムーズ。校長講話に取り入れるなどして、生徒や学校外にも浸透させる。次年度の学校経営案、学年経営案、学級経営案などに活かす。学校パンフレット、学校説明会などで伝える。各分掌でSPのどの部分をどう教育に盛り込むのかを検討。転入教職員や新入生を含め、学校全体でSPを再確認する。スクール・ポリシーは常に“見直し続ける”もの。まずは「運用」と「振り返り」の年間サイクルが回る体制づくりを目標に。最終決定し、発表する。実際に運営してみて気づくこともあるため、可能なら初年度は「仮置き」として運営し、1年後に最終決定するという方法もある。日々の教育活動をSPを意識しながら行うことで、SPを教育活動に浸透させていく。2年目以降はSTEP5とSTEP6を1年間のサイクルで回す。年1回、SPに照らして学校の取組を振り返る。SPは3~5年程度でマイナーチェンジ、学習指導要領改訂時には大幅な見直しも検討。修正なしでも、年度初めには見つめ直す機会を設ける。校内掲示、HPや学校だよりへの掲載なども行う。これまでの経緯を踏まえて決定する。SPは全教職員で策定するものと位置づけ、早い段階でそれぞれの思いや考えを語り合う場をもつ。スクール・ミッションの共有と併せて行うのも手。また、この時間以外にも、常に誰でも意見を挙げることを可能にしておきたい。各ポリシーの策定順は、建学の精神や校訓、スクール・ミッションなどを基にGPから始める方法のほか、これまでの教育活動や教職員の実践を基にCPから始める方法も考えられる。学校の状況に合わせてやりやすい手順で行う。「教職員が与えるもの」にならないよう、学校の主役である生徒の「こんな学校にしたい」「こんな授業がいい」などの願いも盛り込む。生徒の「自分たちの声が届いた」という経験は、学校への信頼感や主権者意識の向上につながる。総合的な探究の時間や学校行事をSPに即した実践にするには、予め計画表や学習指導案の書式に、この取組で意識したいSPの記入欄を設置しておくと効果的。日々の授業では、CPを意識してもうひと工夫できないか検討する。社会に開かれた学校づくりを推進するうえで、学校外の関係者とのSPの共有は重要。策定段階からの対話により、以後の協働が一層スムーズに。学校運営協議会などの既存の会議に乗せるなど、参加者の負担にも配慮したい。最低限ここまでという到達目標ではなく、目指す方向性を示す方向目標として、SPに対する学校の取組を評価し、改善につなげる。運用してみてSPの微調整の必要を感じることもあるので、日々気づきをメモしておき、年度末の振り返りで役立てる。※ダウンロードサイト:リクルート進学総研>> 刊行物>> キャリアガイダンス(Vol.443)312022 JUL. Vol.443スクール・ポリシーの策定から運用まで

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