まず細谷氏は、理論の解説の前に、さまざまなワークショップで取り入れられている「マシュマロ・チャレンジ」(図2)を先生たちに体験してもらった。スパゲッティを使って、制限時間内でいかに高い位置にマシュマロを置くかというチームで取り組むゲームだ。アイスブレイクで行われるなど、ワークショップによって「マシュマロ・チャレンジ」を取り入れる目的は異なるが、今回は「具体ことがねらいだ。通常は4人1組の複数チームで高さを競うが、この日は先生チームと編集部チームでの対戦とした。「面白いチャレンジなので、生徒にもや抽象」の文脈で体験するらせてみたい」という先生がいる一方、ほかのセミナーで経験済みの先生もいた。しかし、このチームで行うのはもちろん初めてだ。勝ち方に正解はなく、どんな方法でより高い位置にマシュマロを置くかはやってみないとわからない。始まるとすぐに先生たちは話し合いながら手を動かし始めた。東京タワーをイメージしながら、1段作って先端にマシュマロを刺してみて、マシュマロの重さやスパゲッティの強度を体感しながら、より高くする方法を模索。作ってはやり直してみたり、タブレットに図解して描いてみたりするなど試行錯誤を繰り返していた。限られた材料を使ってより高くす る方法、強度を上げる方法などを試しているときに、残りの時間のカウントダウンが始まった。2段に連結されたタワー型のスパゲッティの先端にマシュマロを刺して、横倒しの状態から立ててみたとき、マシュマロの重さでタワーが崩壊してしまった。そこでタイムアウト。編集部チームは三角錐の低いタワーを作ったところで思考停止してしまい、低いタワーでも補強がうまくいかず、同じく最後に崩壊。両チームとも記録なしという結果になってしまった。それでも、「より高い位置にマシュマロを置く」という目的に向かって頭をフル回転させながら、無心にチャレンジに取り組んだことを、両チームとも楽しんでいた。そして、この体験から何を学ぶかについて細谷氏の解説が始まった。頭と体を使うワークをチームで取り組んでみるそのころ編集部チームは…図2マシュマロ・チャレンジ<材料>・スパゲッティ 20本 ・マシュマロ 1つ(分割不可) ・紐 90cm <やること>18分の制限時間で、上記の材料を使ってなるべく高い自立構造物を作り、マシュマロまでの高さを競う。・紙テープ 90cm2022 OCT. Vol.44422まずは、「体験」をしてみましょう
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