キャリアガイダンスVol.444
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沼田高校 定時制(群馬・県立)教頭 田崎 潤先生横浜翠嵐高校 定時制(神奈川・県立)柳澤隆規先生津山商業高校(岡山・県立)野島慎吾先生インターンシップ全体の振り返りワークシート。※ダウンロードサイト:リクルート進学総研>> 刊行物>> キャリアガイダンス(Vol.444) 沼田高校定時制では、市役所、ハローワーク、商工会議所の協力の下、職場の課題についてヒアリングして解決策を提案する「行政機関インターンシップ」を実施している。事前学習の「働くとは」を考える講演会や、事後の解決策の提案を含めた全5回のプログラムだ。 終了後、一連の活動を振り返って「働くことに対する考え方」や「学ぶことと働くことのつながり」についてワークシートにまとめる(具体→抽象)。その考察を踏まえて、「今後の高校生活をどのように過ごしたいか」という具体的な行動目標に落とし込む(抽象→具体)。「学校生活や勉強に苦手意識をもつ生徒も少なくないが、ちょっとしたきっかけで学びに向かい始めると大きく伸びる。学ぶことと働くことの関連性をワークシートにまとめる活動を通じてメタ認知を進め、成長のきっかけを掴んでほしい」と田崎先生。年間振り返りシート。年度の初めに設定した目標や、学期ごとの振り返りシートも参考に記入する。 津山商業高校では、生徒一人ひとりが学校行事ごとの記録や成績の履歴などをストック。学期・年度末に情報を整理して振り返りシートにまとめ、キャリア・パスポートとしてファイリングしている。同校では「学びを通して身につけたい8つの力」(情報編集力、実行力、考え抜く力など)を設定しており、目標設定や振り返りではこれらの力を意識して行う。例えば年度初めの目標設定と年間振り返りのシートではこう取り組む。【目標設定】自分が身につけたい力は何か。8つの力から選んで設定(抽象化)。【年間振り返り】1年間で一番心に残っていることは何か(具体的な経験)→1年間でどのような力が身についたかをキーワード化(抽象化)→身につけた力をさらに伸ばすにはどうするか。身につけた力は自分の進路にどのように活かされるか。1年後および30歳の「私」を想像し、 横浜翠嵐高校定時制では、家族や友人など身近な人の影響で職業を選ぶ生徒が多く、就職後の早期離職が課題の一つだ。「卒業間近の少ない選択肢からの消去法による職業選択ではなく、早い段階で多くの選択肢を知り、将来の目標から逆算して今やるべきことを意識して高校時代を過ごしてほしい」と柳澤先生。1学年では、次のような「職業調べ」職業一覧と、興味ある職業について記入するワークシート。そのために今から何をするか(具体化)。 キーワード化することにより、さまざまな経験で身についた力の自覚を促して、その力を活かした将来を展望し、自分を最大限発揮できる進路に進むことを支援している。を実施している。①130種類以上の職業の一覧を参考に、直感的に気になる職業を10項目リストアップ。②それぞれの職業について、分類(「専3冊棚の設定例。この生徒は3冊のキーワードを「パカッと分かれる」の型で整理している。門・技術」「事務」「サービス」など)したり、「この職業に興味をもった理由」を考えたりすることを通じ、自分の興味関心の方向性を探る(具体→抽象)。③気になる職業について、仕事内容や必要な資格・適性などを調査。職業に就くルートはフローチャートにすることで、将来に向けて今やるべきことに目を向ける(抽象→具体)。2022 OCT. Vol.44430

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