vo437の436の「アンガーマネジ443の「傾l.l.l.ソーシャルスキルは、「他者との関係や相互作用を巧みに行うために、練習して身につけた技能」で、「他の人に対する振る舞い方やものの言い方」だと、『新版人づきあいの技術』の著者で心理学博士の相川充氏は説きます。つまり、人との関係を円滑にし、社会から排除されないために大切なスキル。そして、それは生まれつきのものではなく、人との関わりや経験・訓練によって身につけていくものです。ところが、最近はコロナ禍の影響もあり、人とつながる経験が少ない生徒が増えているのが気がかりです。ソーシャルスキルは大きく3つ、「人の話を聴くスキル」と「自分を主張するスキル」「対人葛藤に対処するスキル」があります(※)。その中でも特に、「人の話を聴く」ことは、コミュニケーションの全時間の約45%を費やし、「人間関係を形成するための初歩的なスキルであると同時に最終的なスキル」だと、相川氏も指摘しています。そのような「聴く」行為では、前回の 「傾聴」の回でもお伝えしたように、「耳で聴く」(言語)だけではなく「目で聴く」「心で聴く」(非言語)ことが重要です。上図に挙げたような生徒たちも、態度や仕草といった非言語でのコミュニケーションの改善によって、人とつながりやすくなったり、受け入れてもらいやすくなったりします。そこで次ページでは、すべてのコミュニケーションの基本となる「挨拶」に注目し、ソーシャルスキルのトレーニングを進路指導の場面に活かす方法を考えてみたいと思います。(※)これまでの連載で取り上げた「アサーション」は「自分を主張するスキル」と共通する技法で、Voメント」も「対人葛藤に対処するスキル」に通じる技法だと言えます。また、Vo聴」は教師向けですが、基となる考え方は「人の話を聴くスキル」として生徒にとっても必要なスキルです。参考にしてください。ソーシャルスキルを獲得して周囲から受け入れられる生徒へ取材・文/清水由佳 イラスト/おおさわゆう2022 OCT. Vol.444かりまざわ・はやと●1986年岩手大学工学部卒業後、岩手県の公立高校教諭に。早稲田大学大学院教育学研究科後期博士課程単位修得退学。教育学、教育カウンセリング心理学を専門とする。2015年4月より現職。第25回コロナ禍が続く中、人とつながる機会が少なく、人間関係の築き方がうまくない生徒も少なくありません。しかし、いずれ社会に巣立っていく生徒たちにとって、人とつながり、社会に受け入れられる態度や姿勢を身につけることは重要です。そのような「ソーシャルスキル」を今回は取り上げます。33孤立しがちな高校1年生態度が悪く卒業後が心配な3年生苅間澤勇人先生 【監修&アドバイス】会津大学 文化研究センター教授 授業中、教師と目を合わせようとはせず、グループ活動のときも下を向いていることが多く、話し合いにはほとんど加わらない。休み時間の教室でも一人でいることが多い1年生。人に対して拒絶的な態度をとることが多く、基本的な挨拶やマナーなどにも課題の多い生徒。卒業後、社会にうまく適応できるか、人と適切につながれるか心配な3年生。面接練習に苦戦する2年生進路指導の中で面接練習を開始したが、下を向いてぼそぼそ話すばかりで要領を得ない。座っているときも始終手や足が動き、落ち着きがない2年生。誌上進路指導ケーススタディ進路指導に役立つ技法●ソーシャルスキルこんな態度の生徒いませんか? 人とつながるのが苦手な 生徒をどう支えるか
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