キャリアガイダンスVol.444
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『文化人類学の思考法』松村圭一郎、中川 理、石井美保(世界思想社)文化人類学者は、未開の文化との比較を通して、西洋近代社会の「あたりまえ」の線引きを根底から問い直してきた。自然と知識、呪術と科学、貨幣と信用など、対のテーマの行き来を通して、「文化人類学的思考の道具」が次々と提供される。アンラーンの達人たちは、何に着目しどんな方法で思考してきたのか。先入観から自由になるための道具箱。※ダウンロードサイト:リクルート進学総研>> 刊行物>> キャリアガイダンス(Vol.444)『ねじとねじ回し この千年で最高の発明をめぐる物語』ヴィトルト・リプチンスキ(ハヤカワ文庫NF)ありふれた日用品「ねじ」。この小さな部品がこの千年で最高の発明だと著者は言う。ねじがなければ、甲冑も鉄砲も科学も世界の経済発展もないのだ。「ねじとねじ回し」の起源を探っていくなかで、さまざまな道具のはじまりと人類の智慧を見つけていく。見過ごしてしまいそうなもののアーキタイプから現在をアンラーンする、まさに探究のお手本だ。『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』湯澤規子(ちくま新書)ウンコを見れば、人類と文明が見えてくる。江戸時代は「宝もの」だったウンコが、都市では処理すべき汚物になるのはなぜか。もはやウンコに価値はないのか。なのになぜ子どもはあんなにもウンコが好きなのか。ウンコをめぐる素朴な問いが、文化・産業・環境・経済といった、現代の課題の別の側面を浮き上がらせる。ウンコだって立派な「問いの芽」になる。2022 OCT. Vol.44446

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