Vol.445 別冊特集31)。変化した項目をより詳細に尋ねたのが図2だ。アンケート対象者全体と、在宅勤務経験者とを分けて、「コロナ後に重視するようになったもの」を質問したところ、「自分の裁量範囲(自由度)」「独立を検討」「ワークライフバランス」などの項目で、在宅勤務経験者が全体を大きく上回っている。 「在宅で仕事をしていると、周りに人がいない環境で、自分の仕事そのもの、自分のアウトプットに純粋に向き合う時間が長くなります。そのため、『目の前にある自分の仕事に何の意味があるのか』『自分の仕事はどれだけの価値をもっているのか』とじっくり考える人が多くなったことも大きいと思います」図2で「独立を検討」する人たちが全体の倍以上に上っているのは注目するべきポイントだ。今までは独立というと、意識や能力が高い一部の人たちの選択肢と捉えられていたが、在宅勤に関する調査を実施。そのうち「新型コロナウイルス感染拡大の影響により、働き方の価値観は変わりましたか」という質問に対し、在宅勤務経験者の8割が「変化あり」と回答している(図図2図3Q.新型コロナウイルス感染拡大の発生以前に比べ、働き方において重視するようになったものをすべて選んでくださいコロナ禍という『自分の外側から受ける“強制的”な変化』主に収入等『仕事の環境要因』を重視仕事を通して誰かの役に立つコロナ禍での在宅勤務を経て、働く人々が重視するようになったこと働く価値観の変化自分の裁量範囲(自由度)副業・複業できる環境(複数の収入ルート)独立を検討在宅勤務・テレワーク・リモートワーク環境の有無ワークライフバランス一緒に働く人オフィス環境給与水準(給与アップ)評価制度/キャリア(昇進)企業理念・ビジョン企業・業界の将来性経営の安定性企業の知名度社風・雰囲気仕事内容やりがい勤務地福利厚生勤務時間その他「自分はどう働くか、どう生きていくか」を自分自身に問うこの仕事が自分にとってどんな意味をもたらすのか■ 全体 コロナ後■ 週1日以上在宅勤務 コロナ後(%)
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