コロナ禍が続き、ウクライナ戦争や世界的な物価高などが日常生活にも影を落とした2022年。そのなかで自身を「幸せ」と思う高校生は81%と、「幸せ」の回答理由からは、「衣食住に困らない」「元気に生きている」など、今ある日常を幸福と感じている様子がうかがえる。一方、「幸せではない」の理由には、時間的・金銭的不自由、学習や人間関係の困難などが目立つ。また、両方の回答理由に「目標」や「夢」という言葉が散見され、その有無も幸福感を左右するようだ。自分たちの世代ならではの「強み」については、1位の「インターネット・SNS」22%をはじめ、デジタル社会を反映現在「幸せ」という高校生は8割超強みも弱みも、デジタルの影響大現在の幸福感 (全体/単一回答)自分たちの世代ならではの「強み」・上位5項目 (自由回答)自分たちの世代ならではの「弱み」・上位5項目 (自由回答)37.942.925.850.1● 学校がつまらない(1年・男子)● まだ、ちゃんとこれだという夢、達成したいものが決まっていないから(1年・女子)● 勉強が難しいと感じてるから(1年・男子)● 生活がカツカツだから(2年・女子)● やることが多く、息が詰まるから(2年・女子)● 少しコミュニケーションが心配で、たまに疎外感を感じるから(2年・男子)● 受験、家族、友人関係のストレス(3年・女子)●将来が見えない不安があるから(3年・男子)幸せ・計幸せではない・計どちらかというと幸せだと思うどちらかというと幸せではないと思う幸せだと思う11.6%IT・情報化社会・デジタルに強い5.4%若さ3.3%インターネット・ネット2.3%柔軟性2.2%発想力2.2%自由があるポストバブル・不況・不景気の経験2.2%IT・情報化社会・デジタルに強い3.4%2.8%14年調査時より増えている(図1)。インターネット・SNS情報の収集力・伝達力諦めない・我慢強い・忍耐力世界的出来事の経験(コロナ)コミュニケーション・会話が下手SNS・インターネット依存経験不足(人生・社会)コロナ影響読み書き・活字離れ・語彙力構成・文/藤崎雅子8.06.25.180.810.98.54.675.9 計計考えた幸せではないことがない幸せ・と思う22.0%15.6%5.8%3.3%3.3%9.7%5.8%4.7%4.4%4.4%14.219.5■ 調査目的:高校生の進学や仕事・将来のライフデザインに関する意識・価値観についての実態を把握し、高校生への理解を深めるための一助とする。■ 調査期間:2022年8月26日(金)〜8月30日(火)■ 調査方法:インターネット調査(パネル「GMOリサーチ」)■ 調査対象:調査開始時点に高校1〜3年生で、卒業後の進路として大学・短期大学・専門学校いずれかへの進学を検討している者(全国)■ 有効回答数:1,727人 分析を行うにあたり、「関東」「東海」「関西」「その他エリア」それぞれにおいて、文部科学省「令和3年度学校基本調査(確定値)」から調査対象の母集団の男女構成比を算出し、回収後の全体に占めるエリアの男女構成比についてウェイトバック集計により補正を行っている。(%)幸せではない・2023 APR. Vol.44610情報技術が発達し変化予測の難しい今を生きる、現代の高校生たち。自身の将来や進路については、どのような意識・価値観をもっているのでしょうか。「今と未来」「進学」「仕事」の各テーマについて、小社が数年ごとに実施している「高校生価値意識調査」の最新結果を基に探っていきます。2022年全体● 衣食住に困らないから。夢を持つことができるから(1年・男子)● やりたいことに熱中できているから(1年・男子)● 元気に生きているから(1年・女子)● 将来の目標があるし、つらいときがあっても話せる友人がいるから。(2年・女子)● 不自由のない生活だから(2年・男子)● 家族がいて友達がいるから(2年・女子)● 戦争がない国に住んでいるから(3年・女子)●好きな志望校を目指せる(3年・男子)図1図2図3ゆとり・ゆとり教育・ゆとり教育世代25.0%学力・学習不足・知識不足・頭が悪い8.6%諦めやすい・我慢できない・忍耐力(がない)3.5%打たれ弱いコミュニケーション・会話が下手(n=1,727)2014年全体(n=1,438)
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