進路選択のあり方について語っていただく前に、まずは自己紹介を兼ね、ご自身のキャリアを教えてください。菅野さんは、教育支援で知られるNPOカタリバからの出向という形で岩手県大槌町の教育委員会に籍を置き、大槌高校にも常駐されているそうですね。菅野はい。小学校の先生を志望した時期もありましたが、社会人としてのスタートは東京の企業でした。社会を広く知るために、まず企業人という立場から、と思いまして。転機は東日本大震災。仕事をしていても、大事な問題を忘れているような感覚に襲われて手がつかず、無理を言ってつくってもらった休職制度を利用して大槌町へ行きました。カタリバが計画していた放課後学校設立の手伝いをするためです。翌年復職するも、現地のことが頭から離れず、カタリバに転職し、大槌町へ移住。被災地で貧困などの課題に直面したことで教育行政に関わるようになり、学校教育に疑問をもったことで今は高校に常駐しています。それぞれの現場で見つけた課題を解決したい一心で、動き続けているイメージです。仲井スタディサプリの進路に関連する部署で『スタサプ進学マガジン』という雑誌をはじめ、高校生向けの多様なコンテンツを制作しています。多くの高校生にインタビューし、進路以外にも、「こんな風に変わりたい」。そう想い描く理想の姿がありたい自分他者との違いを意識したとき、ありたい自分が浮かび上がる高校生価値意識調査(10〜14ページ)からは今の高校生の価値観が浮かび上がってきました。その結果を踏まえつつ、数字からは見えない高校生の実態について、NPOや教育行政の立場で現場に関わるカタリバの菅野祐太さんと、全国の高校生と協働しながらメディアづくりをするスタディサプリ進路の仲井美夏編集長に語っていただきました。15―認定特定非営利活動法人カタリバ大槌町教育専門官菅野祐太さん2023 APR. Vol.446取材・文/堀水潤一 撮影/平山 諭スタディサプリ進路編集長仲井美夏さん大切にしたい価値観や、ありたい姿から考える進路選択
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