キャリアガイダンスVol.446
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■■■■■■※ダウンロードサイト:リクルート進学総研>> 刊行物>> キャリアガイダンス(Vol.446)by東京学芸大学附属竹早中学校(東京・国立)※1授業実施の際はxTReeE(info@xtreee.or.jp)まで事前連絡ください※2「はじめての名刺ナビ」「ありたい姿の名刺」について詳しくはこちら https://edumotto.u-gakugei.ac.jp/2022/05/31/1666/ https://edumotto.u-gakugei.ac.jp/2022/08/29/2025/中学2年生を対象にしたキャリア教育の授業。xTReeEのキャリアコンサルタントがオンラインで講師を務め、担任も伴走する。他者の多様な価値観、職業観に触れることを通して、自分の価値観を見いだしていく。答えやすい質問から始まり、後半には「あなたはどんな大人になっていきたいですか?」「大人になったときにこれだけは大切にしておきたいと思うことは何ですか?」「仕事とは何でしょうか?」といった本質的な問いが出てくる。最初の3本は全員が同じものを、あとの2本は自分で選んだものを個別に視聴する。各動画にはその人の価値観や職業に関するキーワードがハッシュタグ(#)としてついており、生徒はそれを参考にして動画を選択する。3〜4人のグループで、動画を視聴して感じたこと、考えたことをシェア。他の生徒がどう感じたか、考えたかを受け取る。動画のように親など身近な大人にインタビューをし、その内容をもとに新聞を作成。グループの代表者がクラス全員の前で発表する。発表後、最初に回答した14の質問のうち上記3つの質問に再度答える。同校では、1年生は「自分自身を知る」、2年生は「他者を通して自分を知る」、3年生は「自分のあり方を考える」というテーマで、一貫したキャリア教育を実践している。1年次は、自分を知り相手(クラスメイト)を知って信頼関係を構築するワーク「はじめての名刺ナビ※2」、2年次は今回紹介した動画ワーク、3年次は、動画ワークで見えてきた自分の価値観を軸に「ありたい自分」を言語化するワーク「ありたい姿の名刺※2」に取り組む。全員で視聴する動画の一つ、「ちーさん」へのインタビュー#未だに自分の全てはよくわからない #だからいろんな活動やいろんな人を通して自分を理解しようとしています #雑誌を読むのも仕事も繋がる 生徒を見ていて、自分のことをあまりわかっていないな、自己理解を深めたうえで自分を表現し、相手のことも受け取れるようになってほしいな、という思いがありました。また、中学2年生で取り組む職業調べを、もっと踏み込んだものにしたいという思いもありました。印象的だったのは、最後の身近な人へのインタビューで、「どういう仕事ですか?」に留まらず「どう考えていますか?」と価値観を問うような質問が出ていたこと。動画ワークを通して、「自分が今、一生懸命にやっていることの意義を再発見できた」「〜という言葉に勇気づけられた」という生徒もいました。また、キャリアコンサルタントとつながることで、私自身にも気づきや変化があり、子どもたちにかける言葉や接し方も変わりました。※1 生徒が「自分のありたい姿」を描くためには、「自分の価値観」が定まることが不可欠。そのためには、まずは他者のさまざまな価値観に触れることが大事。この視点に基づき、他者を通して自己を見つけることを意図して作られたのが、東京学芸大学附属竹早中学校×NPO法人xTReeEによる動画ワークだ。生徒たちは職業も属性もさまざまな大人たちへのインタビュー動画を視聴したのち、自分が感じたこと、考えたことをグループでシェアする。動画を通して多様な価値観、職業観があることを知るだけでなく、生徒間でも感じ方や考え方が違うことを肌で感じ、それにより自分自身の価値観がクリアになることを意図している。中学生を対象にしたものだが、高校生でも十分に取り組む意義がある。xTReeEから質問事項の提案を受け、生徒が答えやすい質問になっているかどうかを先生がチェック。意見を出し合いながら内容や順序を考え、14の質問を作っていった。2023 APR. Vol.44632

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