「今週末の日曜日、私はユニクロで泣く。」そんな一文から始まる、作家であるしまだあやさんのnoteの記事。「家の94%を、地元の20代以下に開放している」しまださんの自宅には、さまざまな若者がやってくる。その1人であるRくんが、バイトの面接試験を受ける前に履歴書を見てほしいと申し出るところから話が始まる。しまださんの「なんで?」からRくんにしか語れない志望動機が引き出される過程に、つい引き込まれる。33ユニクロに提出する履歴書の、志望動機欄。「ユニクロをたくさんの人に知ってもらいたい」(上)が、「自分を変えたい人の、“最初の一着探し”を手伝いたい」(下)になるまでに何があったのかは、ぜひ記事で。 わずか30分のできごと。それでも、奈良に住む18歳の青年にとっては、まだ知らなかった「自分のあり方」を、ドキドキと見つめるできごとだったのだと思う。時間ではなく深さ。筆者であるしまださんの目線がどこまでも優しく、節目ごとに読み返したくなる物語。「自分のあり方」を見つめるキャリア選択本や漫画で読んだことやSNSでの誰かの発信が、「自分のあり方」を考える、思わぬきっかけになることもあります。ここでは、編集部員おすすめのサイトや書籍をご紹介します。先生方も、ぜひご一緒に。2023 APR. Vol.446「街並みを残し、営みを残す文化の継ぎ人(古民家宿の運営・企画スタッフ)」「楽しいから、続いていく 100年後の地球にわたしたちができること(植樹プロジェクトの企画運営担当、事務、広報)」など、記事のタイトルも味わい深い。 さまざまな仕事を、そこで働く人へのインタビューを通して紹介する求人サイト。自分はどこでどんな暮らしをしたいか、誰とどんな仕事をしたいか、どんなふうに働きたいか…記事を読むことを通して、そんな問いが自然に湧いてくる。読みやすい文章で丁寧に綴られているので、高校生でも違和感なくその世界に入っていける。給与や待遇といった具体的な求人情報も、「働く」のリアルを知るうえで有益だ。 どんな仕事をしているかだけでなく、どういう思いで働いているのかを、実際に働いている人の言葉や写真を通して知ることができます。「こんな仕事があるんだ」と視野が広がったり、「こういう気持ちに共感する」と自分の仕事に対するスタンスを考えたりするきっかけになりそうです。しまだあや
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