キャリアガイダンスVol.446
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進路指導で悩む場面、ふと立ち止まる瞬間があっても、立場上、なかなか率直に相談できる相手がいなくて、お困りの先生方も多いはずです。カウンセリングの領域では、カウンセラーが自身の担当する個別のケースについて、熟練した指導者と対話し、自身のカウンセリングの過程や問題点を振り返ることで、よりよいカウンセリングのあり方を模索する手法があります。この連載ではキャリア・カウンセリングの専門家である三川先生と現場の先生方の対話を通じて、現場の先生ご自身が「よりよい進路指導のあり方」を考えていく様子をレポートします。華やかな世界に憧れる生徒が、毎年います。最近だと声優やお笑いタレントを目指したいという生徒も。もちろん「成功できるかどうかは本人次第」とは思いつつ、私自身、実際にユーチューバーがどのように生計を立てているのかもわからず、自分の知識も意識も追いつかないのが正直なところです。どのような指導がこの生徒にとってより良い人生を歩むことにつながるのか、悩みます。37夏を迎えた高3の生徒Aくん。これまでは大学進学を目指していましたが、夏休み前の面談で突然、進路を変更したいと言い出しました。先生、僕、やりたいことを見つけました。ユーチューバーになります!なので大学進学はどっちでもいいかな〜って思うんですけど、どう思いますか?今から動画投稿のほうに専念したほうがいいでしょうか?山崎先生追手門学院大学心理学部教授高3の生徒Aくんユーチューバー???……本気で目指してるんだよな?2023 APR. Vol.446取材・文/塚田智恵美撮影/平野 愛追手門学院大学心理学部教授。カウンセリング心理学専攻。大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了(学術修士)。スーパーバイザーなどとして活躍。2019年より日本キャリア・カウンセリング学会で理事・SV委員長を務める。 監修&アドバイス三川俊樹先生公立高校 進路課 山崎先生(仮名) 40代前半次ページではこのケースについて、三川先生と対話していただきました。

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