ています。1学年ではあえてクラス内チームで取り組むことで、クラスの人間関係のなかで探究に対する意欲や態度を学び合えるようにしています」(鳥居先生)その経験を基に、2学年ではクラスを横断して「やりたいこと」を軸に生徒同士が声を掛け合ってチームを結成し、新 たな探究活動を行う。「さまざまなタイプの人と協働した1学年の経験があるので、生徒は初対面でも恐れずチームになる」と鳥居先生。チームづくりは生徒間の調整に任せるが、性別や文系・理系、興味の方向性などができるだけ多様となるメンバー編成を推奨している。「社会課題は、1つの専門性だけでなく、いろんな要素を組み合わせて解決していくものです。多様な見方・考え方をもつメンバーの集合知によって、質の高い問いや解決策を生み出す達成感を得てほしいと考えています」(鳥居先生)各チームは調査や話し合いを重ね、問いを何度も立て直し、時にはチームを組み替えながら、テーマを深めていく。そのなかで教員はSGH時代から受け継がれる「生徒と一緒に考え、楽しもう」との姿勢で、生徒の自走を促す役割に徹している。生徒からの定期的な報告に対し、論理性や妥当性、使う語句の定義がきちんとなされているかなどの観点を確認するとともに、がんばったことを認めて生徒の意欲を引き出す。WWL推進室の樫本英人先生はこう語る。「大切にしているのは、とにかく生徒がやりたいことができる環境をつくること。心理的安全性が確保されることで、元から主体的で行動的な生徒たちが、さらに活発になっていきます」解決のアイデアを出すだけでなく、社会での実現可能性も踏まえて自ら行動を起こすことだ。そこで、「実社会とつながり、さまざまな大人の価値観に触れる経験が必要」(久保田教頭)と、外部機関と同校の探究活動が目指すのは、課題生徒がやりたいことができる心理的安全性を確保2023 APR. Vol.4461948年設立/普通科・国際科生徒数806人(男子399人・女子407人)進路状況(2022年3月卒業生)大学227人・専門学校5人・就職1人・その他28人長崎県長崎市立山5-13-1 095-826-5281WWL 推進室樫本英人先生※高校※全ての基礎となる力として整理1948年学制改革により誕生。同校の前身である旧制長崎中学校出身の文学者 山本健吉氏の言葉「ともによき世を創る」を大切にして教育活動を展開している。2003年度より併設型中高一貫校。2015年度国際科設置。平成27年度スーパーグローバルハイスクール指定校。令和2年度より「WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業」開発拠点校。WWL 推進室 室長補佐一ノ瀬憲二先生WWL 推進室 室長鳥居正洋先生マインドセット※ダウンロードサイト:リクルート進学総研>> 刊行物>> キャリアガイダンス(Vol.446)進路指導部 主任細田正俊先生研修図書部 主任黒田佳孝先生コンピテンシー及び探究スキル図1 長崎東高校が目指す人材育成育成したい資質・能力各教育活動49「世界の平和と共生」に貢献するイノベーティブなグローバル人材の育成【課題発見・解決力】【情報分析・活用力】【創造力】学んだことを活用し、新たな価値を創造する力思考力・判断力・表現力授業・定期考査学校行事【学ぶ意欲】【地球市民性】世界平和を希求し、持続可能社会に貢献する姿勢学びに向かう力・人間性等探究活動ボランティア等図2 長崎東ルーブリック教頭久保田幸成先生高校1〜3学年を対象に年3回、WWL7(スキル・マインド)についてS(創造)・A(活用Ⅱ)・B(活用Ⅰ)・C(習得)の4段階で自己評価する。主体的に課題に向き合い発見・解決する力情報を選択・分析・活用する力物事を多角的に捉え、議論を通じて協働する姿勢【協働性】多様な人々と対話や【自己表現力】考え・意見を発信し、他者に影響を与える力知識・技能清掃活動部活動生徒会・係活動進路行事学問に関心を持ち、自ら高度な学びに向かう姿勢
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