lish rts i,i,li もill(ScenceTechnongMathematiはや一つの科学分野や学問領域だけで解決できる社会課題などありません。製品開発などにおいても総合的な知見が求められます。そうしたことも背景に近年、学際的な学びが求められ、STEMを加えたSTEAM教育という概念が浸透してきました。玉川大学ではこの流れから、学部の枠を外した異分野融合のカリキュラムを構築。さらには本学独自の英語教育ELF(Eng)や、そこにAas a Lngua Franca:共通語としてogy,Engneer-csるSTREAMHa2019には、3Dプの英語)を加えたESTEAM教育に取り組んでいるところです。工・農・芸・リベラルアーツ学部の学生が集う「価値創出プロジェクト」では、さまざまな視点から話し合いが行われ、新しいアイデアが生まれています。農学部が栽培する柑橘類の売り上げを伸ばす6次産業化のプランもその一つ。コンペにおいて審査員の方に高い評価を頂きました。その農学部では、世界的な食糧需要の高まりを念頭に置いた「LED野菜生産システム」の研究過程で、おいしさを損なうことなく腎臓に疾患のある方でも安心して食すことができる低カリウム野菜を開発しました。発端は、医学部をもつ他大学の研究者から「カリウム制限のある透析患者においしいサラダを食べてもらいたい」と相談されたことでした。農学部単体、あるいは本学単独では難しいことでも他大学の医学部との協働によって解決に向かうことができたのです。この事例などはまさに、創立以来本学が掲げる「価値の創造」です。また、ESTEAM教育の拠点となリンタや工作機械を自由に使える「メーカーズフロア」を設置し、全学の学生に開放しています。例えば教育学部の学生が、教育実習先で使う教材を自作することもあり、そこに芸術学部の学生が加わることで、子供心をくすぐるデザインにすることもあるようです。世の中には、機能性に優れていてもデザイン面で消費者の感性に訴えず普及しなかった製品は無数にあります。工と芸の融合は、モノづくりに欠かせない視点だと考えています。こうした連携を可能にするのが、ワンキャンパスに8学部(教育・文・芸術・経営・観光・リベラルアーツ・農・工学部)すべてが集う本学の環境です。隣の学生の様子を間近に感じることができる距離感が交流を加速しています。もちろん、そのことによってすべてのプロジェクトが成功するわけではありません。けれど、大切なのはチャレンジ精神であり、失敗に屈しない心です。玉川学園の創立者は、常々教職員に「教育の開拓者になれ」と語っていました。失敗は、若い人、そして前例のないことに挑戦するすべての開拓者に与えられた特権だと考えています。失敗を恐れず、社会の諸問題に果敢に挑む人材をこれからも育成していきます。53理事長、学長、学園長プロフィール おばら・よしあき●1946年生まれ。米国マンマス大学卒業。スタンフォード大学大学院教育政策分析専攻修士課程修了。1987年玉川大学文学部教授。通信教育部長、文学部長、副学長などを経て1994年より現職。日本私立大学協会会長、私立大学退職金財団理事長。玉川大学プロフィール1929年創立。「全人教育」を教育理念の中心とし、人間形成には真・善・美・聖・健・富の6つの価値を調和的に創造することを教育の理想とする。教育学部、文学部、芸術学部、経営学部、観光学部、リベラルアーツ学部、農学部、工学部の8学部17学科を擁する。東京都町田市。2023 APR. Vol.446まとめ/堀水潤一 撮影/竹田宗司
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