「外国語科に来る生徒が必ずしも英ているトピックは難しい題材が多いことから、最初は生徒にとって身近なスマホ身につけた思考力や発信力でよりよい世界を創れる人材に教室の内外で多角的に学んでいる外国語科の生徒たちは、語学力だけでなく、思考力や積極性など自身の成長を実感している(左記参照)。語が好きで得意とは限りません。しかし、『英語を話せるようになりたい』と志をもって入学した生徒たちが楽しみながら、自信がもてるようになる授業を目指してきました」(嶋津先生)例えば、リーディングの教科書で扱っやSNS、マンガなどの話題から入る。すると自分の興味があることを英語で伝えたいという気持ちがわき上がり、生徒たちは自ら学ぶようになってくる。 「我々英語教員は英語が好きなので、つい難しいところから入ろうとしてしまいますが、生徒の興味とは違うことをいつも肝に銘じています」(嶋津先生) 「AIで翻訳が簡単な時代に学校で英語を学ぶ意味は、『伝わった』経験で次のことにチャレンジしたくなる意欲を育てられることだと思います」(堀江先生) 「英語さえできればよいわけではありません。生徒たちの主体性や学びに向かう力も育てたい。カリキュラムは緻密に組み立てつつ、授業では教員があまり口出しせずに生徒の自主性に任せています。ただし、生徒の小さな変化を見逃さず、スイッチを入れるタイミングだけは外さないようにしています」(前田先生)外国語を学ぶことで、生徒たちにどんな成長があり、今後どんな人材を送り出したいか、教頭の廣瀨純一先生はこう締めくくった。 「1つの外国語を学ぶことで、世界を見る窓が1つ増えます。窓が増えることで昨日まで見えていた景色が変わり、視点が増えた生徒たちは発想が変わっていきます。こうした若者たちが新しいことを創りだし、世の中に変化を起こしてくれることを期待しています」2930年前から実施しているオーストラリア研修。ホームステイしながら異文化を生で体験(写真は2019年度の活動)。 本当は英語が苦手。それでも、外国語科に入ったのは、海外企業との仕事をしている父や叔父から「通訳を通すとうまく伝わらないこともある。自分で英語を話せた方がいい」と、日頃から聞いていたためです。それで英語をがんばろうと思いました。 がんばりたい気持ちはあるものの、もともと苦手なので、語彙を増やすために単語を覚えたりするのは大変です。でも、ALTの先生と会話して、覚えた単語を使って自分の言いたいことが伝わったときは、本当に嬉しいです。 将来はペットの看護関連の仕事につきたいと考えているのですが、ペットに関する文化や法制度、教育などは欧米の方が進んでいます。自分がそうしたペット先進国で学んで、日本に知識を還元したい気持ちがあり、そのためにも英語をもっとがんばりたいです。 うちの科は異文化について学ぶ授業が多く、今まで知らなかった価値観や文化に触れることができます。また発表の場も多様にあることで、内向的だった自分が、街で会った知らない外国人の方と会話できるほど積極性が身につきました。3年間クラス替えがないため、お互いを思いやりながら共に成長していけます。そうした成長の機会に恵まれた環境が気に入っています!つながるための「言葉」を獲得する2023 JUL. Vol.447昨年度のグローバルセミナーでは、学習院大学の冨田祐一教授を招き、海外の大学での経験や英語学習の意義について語っていただいた。1971年創立/普通科・外国語科/生徒数1056名(男子530名、女子526名)、 1992年に外国語科を設置以来、普通科も含め多様な国際交流事業を行うなど、国際理解教育に力を入れている。 中学生のころから将来は英語教員になりたいと思い、英語教育に力をいれている本校の外国語科に入学しました。 ALTの先生とコミュニケーションを取る形式の授業が多く、トピックに添って自分の意見を書いたり、自分でストーリーを考えたオリジナルの英語劇を演じたり、4技能を満遍なく伸ばすことができていると思います。英語に関わらない日はないくらい、英語に触れる機会が多いことが一番のメリットです。土日は家で洋楽を聴いて、歌詞の意味を考えたりしています。 第2外国語はスペイン語を選択。みんながワイワイしていて、発言や質問がしやすい雰囲気が気に入りました。複数の言語を身につけられれば、たくさんの国の人とコミュニケーションできるようになれそうで嬉しいです。 外国語科に入って、英語力だけでなく、コミュニケーション力が上がったと感じています。英語が話せるようになるにつれ、伝えたいことがたくさん出てきました。英語を話すときに、まず「日本語ではどう表現するか?」を頭の中で考えるようになり、日本語の会話のバリエーションや思考の幅も広がってきたのです。そのことで、英語以外でも人と会話することが楽しく、コミュニケーション力の向上につながったのではないかと思います。
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