キャリアガイダンスVol.447
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討・審議の結果、全国から生徒を募集れに合わせて、長野県初となる学校運が連携して学校の支援を行う、新生白めるなかで、自身や地域の未来を創造めるカリキュラムを意識しているという。「観光の専門科を置く学校は全国にありますが、そこでの学びは①ホテルなど観光資源を学びに変える地域と共にある学校づくり白馬高校のある白馬村は、スキーや登山で国内はもとより海外からも人気を集める国内有数の観光地だ。この地域の環境に魅力を感じて移住した外国人は村の人口の1割を占める。同校に国際観光科ができたのは2016年。背景には生徒数の減少があった。白馬、小谷両村は「白馬高校を育てる懇話会」での議論を経て、県教育委員会に対し「白馬高校の経営・運営に参加する地域案」を提出。県教委の検する国際観光科の新設が決まった。こ営協議会も設置され、県・県教委・地域馬高校が誕生した。同校が目指すのは、「多様な文化や環境に触れ、地域への理解と愛着を深できる生徒の育成」であり、観光と英語を軸としながら幅広い学びに取り組観光業での実務を学ぶ、②観光事業のマネジメントや政策を学ぶ、③地域の観光資源やその魅力化について学ぶ、の3つに大別されます。本校ではどれも学べますが、主に目指すのは③で、地域を多角的かつ深く理解し、持続可能なまちづくりを考える取組を通して自己実現を図ることを狙っています」(国際観光科主任・浅井勝巳先生)卒業後は大学へ進学する生徒が多く、学部も多岐にわたっている。「全国から集まる生徒のための寮は村が出資・運営し、学校と協力して生徒支援にあたっています。授業や課外活動で地域の皆さんが講師や活動場所の提供等で積極的に支援くださることで教育活動の幅が広がり、生徒の育成にもつながっています」(藤森要教頭)国際観光科では、学校設定教科「観光」に、「北アルプス学」(1年)「観光実務」(2年)、「観光まちづくり」(3年)といった特色ある学校設定科目を置き、地域の特性、観光産業の仕組み、観光政策について学んでいる。英語でも地域環境を活かした多様な学校設定科目地元の魅力を実践的に伝える英語ガイドツアー実習を設置している。「英語でコミュニケーションを図りたいという生徒のニーズにあわせて、対話に力を入れた授業を展開しています」(浅井先生)特徴的な科目が2年生の「観光英語」(旧課程「観光コミュニケーション英語」)だ。観光に特化した英語表現やホスピタリティについて実践的に学習する科目で、なかでも生徒による英語ガイドツアーが目玉となっている。まず事前学習として、白馬地域で観光ガイドを務めている外国人ガイドを招いて、プロの仕事を体感。その後、生徒自らツアーの流れとガイドの内容を立案し、白馬・小谷在住の外国人をゲストに模擬ツアーガイドの実践に取り組む。ツアー中にはゲストから想定外の質問も出るが、仲間と協力してその場で調べて説明を乗り切っていく。体験した生徒たちは、「会話の内容は理解して答えられたし、アイコンタクトもできたが、次はもっと表情を意識して会話を継続させたい」、「知っている単語を並べただけではゲストに伝わらないこともあった。文法もしっかり学びたい」など、気づいた課題を次の学びにつなげる意欲をみせている。外部の人々との関わりでコミュニケーション意欲が高まる英語ガイドツアーに限らず、白馬在住の外国人が学校の取組に協力してくれる場面は多い。また、バスターミナルやカフェを訪れた外国人にインタビューする活動も行っている。「観光客の滞在期間を知るために、近隣のスキー場でアンケート実習をしました。対象は日本人観光客でも良かったのですが、生徒たちは果敢に外国人観光客に尋ねに行っていて、『外国人は短くても2週間、平均で1カ月も滞在している!』と、日本人観光客との違いに気づいて帰ってきました。コロナ禍で外部の人との交流が減ったことで、生徒たちも内向的になりつつあったので、人との関わりが生徒たちにとっていかに大事かを痛感しています」(浅井先         写真左から、国際観光科主任・浅井勝巳先生、藤森 要教頭2023 JUL. Vol.44730

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