キャリアガイダンスVol.447
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ョンができる、③卒業してからも、自らさまざまな専門科目の授業を実施している。英語の基礎を学ぶ総合英語、英ング、ニュースや新聞記事などを理解しす。そこから授業はスムーズになります」(丸山教頭)英語コミュニケーション科では①英検2級・準1級以上を取得する、②英語を使って行動、スピーチ、プレゼンテーシ英語学習ができる、の3つを目標とし、語で自己表現をするエッセイライティ論点整理するアドバンストライティング、ディベート・ディスカッションなどの授業を経て、4技能をバランスよく身英語で自分の考えをスピーチできる力をつけるにつける。3年生の英語表現演習では、全員が自分で見つけたテーマについて英文で書き、プレゼンテーション型スピーチと説得型スピーチの発表を行う。そこで代表となった生徒は市民会館のホールで発表を行うことが科のゴールだ。英語関連の行事も豊富で、ALTと英語でコミュニケーション活動をしたり、プレゼンテーションを学ぶサマーセミナーや、英語のスペシャリストによる講演やワークショップなどを実施。校外のスピーチコンテストに参加し高い実績をあげる生徒も多い。日本人の生徒の多くが卒業後に大学や専門学校に進学、あるいは正社員として就職することに対し、CLDの多言語を駆使できる人材の存在を社会に広めていきたい生徒たちは進路が不安定な傾向にある。高い英語力があっても進学先で日本語での授業についていくことが難しいことや、働くことに対する考え方の違いから非正規雇用を希望する生徒も少なくない。その結果、本人の希望とは別に帰国する卒業生もいる。一方で、母語・日本語・英語の3カ国語が使え、ワールドワイドなパイプ役として即戦力となる人材としての期待が地域社会に知られていない課題がある。 「CLDの生徒たちが長く日本で暮らせるために、地域の企業に生徒たちの存在や能力を知ってもらえれば進路選択の幅がもっと広がります。そのために、生徒と地域社会の人が交流できる場を一層増やしていかなければならないと考えています。そして生徒たちには、学校で養った垣根のない感覚を活かし、インクルーシブな社会を実現していける人材になってほしいと願っています」(粂内先生)33飯野高校の特徴を知ってもらう地域活動として、近隣の小学校でさまざまな言語の出張授業を行っている。市民会館のホールでの英語表現演習発表会。英語コミュニケーション科の代表が、全校生徒の前でスピーチを行う。 父の仕事の関係で2年前にスリランカから来ました。日本はクリーンで人々が礼儀正しくて大好きです。日本に来たときは日本語がまったく話せずコミュニケーションをとるのが大変でしたが、飯野高校では日本語と英語が学べて、さまざまな国から来た友達がいるので、いろいろな言葉で話せるのが楽しいです。先生たちがとても親切で、困ったときにいつも助けてくれるので学びやすい学校です。 自分にとっては日本語も英語も外国語。日本語は覚えなければならない文字が多く、漢字が難しいので英語の方が得意。将来は獣医になりたいので、生物学や獣医学を学べる大学に進学したいです。でも、日本語での受験は難しいので、英語の勉強をがんばって、イギリスの大学を目指しています。つながるための「言葉」を獲得する2023 JUL. Vol.447「飯野リトルワールド」と称し、チーム分けしたグループに属する生徒たちの母語で、1つの単語を表現して発表。1974年創立/応用デザイン科・英語コミュニケーション科/生徒数457名(男子107名、女子350名)、 1987年に設置された英語科を1999年に英語コミュニケーション科に改編。海外にルーツのある生徒を多数受け入れている。 英語コミュニケーション科を目指したのは、『VOGUE』というアメリカの雑誌が好きで、海外で活躍する編集者になりたいと思ったからです。『VOGUE』はファッションだけでなく、LGBTQをはじめ、多様な考え方の人についてとりあげているのが魅力。私は自分とは違う考え方の人を理解できる人間になりたいと思っているからです。本校にはいろいろな国のルーツをもつ友達がいるので、とてもいい環境です。多国籍の言葉を話すクラスメートと一緒に学び、知らなかった文化にも触れられて、毎日が楽しいです。「自分から英語で話してみよう」と、日々挑戦することの繰り返しで、1つできるようになるとまた次の目標が出てきます。挑戦の繰り返しを体験することで、将来の夢もよりはっきりしてきた気がします。   

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