三川増本三川増本三川生徒さんの得意科目を生かした受験増本卒業後の生徒の様子がもっとわかれば、「これで良かった」「もっとこうすれば良かった」と判断する手がかりがあるのだろうな、と思いました。ただ、常に目の前の生徒で精一杯というのが現状。どのようにして自分の指導に対するフィードバックを得れば良いか…と考えました。かんできました。ほかにも「これで良かったのかな」と引きずっている生徒がいるのですが、話しても良いですか?(気づき② ▼)「自分には学びたい学問がある」と明確な意志をもち、保護者もそれを応援していたのに、大学在学中に「やっぱり親の職業を継ぎたい」と大学を辞めた生徒がいたんです。たのに、大学生活を通じて変わったと。は絶対に芸術系の仕事がしたい」と美大を志望している子がいて。実技など試験も大変だし、卒業後も厳しい世界であることを本人がどれだけわかっているか…。今後、現実に直面して考えが変わることもあるのだろうと思いつつ、今できる限りのサポートをしていきたいな、と覚悟してはいるのですが。い生徒だけでなく、やりたいことが明確にある生徒さんでも、常に「これで良かったのかな」「これから変わることもあるんだろうな」と思案しながら、向き合っていらっしゃるんですね。(気づき② ▼)増本三川増本三川 つまり増本先生は、やりたいことがなできる限りのことをした。後悔はないのだけど…「やりたいことがない」が迷いの種ではなかった? 増本 「とりあえず進学はしたい」という意志はあったので、生徒の得意科目を生かした受験ができるようにサポートしました。でも私の言ったとおりに進学すると、それはそれで「私の言葉が、生徒の一生を左右してしまったのでは」と不安も湧いてきて…。もっと〝良いアドバイス〟ができたのではないでしょうか。その生徒さんは、なぜ「やりたいことがない」と頑なだったのでしょうね?何度か会話を重ねて私が感じたことですが、ひょっとしたら保護者が、彼女の成績などを知らないまま有名大学への進学を期待しすぎていたのかもしれません。なるほど。親が高望みをしている状態で、生徒さんも自分自身の興味や関心に目が向いていなかったのかもしれない、と。ちなみに卒業後は、その生徒さんはどうされていますか?(気づき①◀ )卒業後…。そういえば半年ほど経って、本人に連絡したら「楽しい大学生活を送っています」と返ってきました。プランを提案した。そのような関わり方をしたことに、先生は後悔があるのですか?後悔はないです。ありきたりなことだけを言ってもしょうがない。なんとか自分の関われる範囲で最善を考えて提案しました。でも、大学に進学して別の興味を見つけたとしたら、それはそれで良い、と思っています。…話していたらほかの生徒の顔が浮やりたいことが「ある」と安心してい今、受け持っている1年生にも「自分増本そうですね。そうだと思います。三川増本三川つまり増本先生は、自分が就く職業増本と喋り出していました。「やりたいことが明確にある」生徒に対しても同じように悩んでいる、と指摘されて、「これで良かったのかな」と心配に思う生徒が、ほかにもたくさんいることに気づきました。もし、また「やりたいことがない」生徒さんがいらっしゃったらどうしますか。…うーん、やっぱり、その生徒の可能性はどこにあるかと考えて、選択肢を広げられるように、今はどこに注力して勉強すべきかを一緒に考えると思います。ひとまず大学に進学し、あと4年間、自分について考えるチャンスを獲得する。そのために、受験をがんばるというのも悪くないはずなので。まで見通して大学に進学すべきだ、と考えていらっしゃるわけではないのですね。むしろ大学とは、自分の興味を知ったり、新しいものと出合ったりする「チャンス」だと捉えていらっしゃる。はい。だから高校で答えを出さなくてもいいし、出せるものではないのかな。ほかの生徒について話すつもりはなかったのに、三川先生と対話しているうちにおのず気づき①気づき②2023 JUL. Vol.44738三川先生増本先生「やりたいことはない」生徒への指導に悩まれた。でも先生は、生徒に「やりたいことを見つけなさい」とは言わなかったのですね。はい。大学で見つかることもあるはず。だからまずは進学に向けて現実的な選択肢を模索したのですが、それで良かったのか…。
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