ilある研修のワンシーン。手にパペット(人形)をはめた大人たちがテーブルを囲み、それぞれが抱える困り事について語り合っている。パペットになりきっているからか、初対面でも形式ばった会話ではなく、本音が出てきやすい。研修を終えた参加者からは、「パペットは、すぐに深い対話に移行できるアイスブレーカーのような存在」「自分の感情を素直に表現でき、新たな発想を生むきっかけを与えてくれた」という感想があがってきた。こうした、〝真面目だけど遊び心のある対話〟をはじめ、遊び心=プレイフルマインドあふれる研修プログラムを提供するのは、北欧社会での知見を基に、クリエイティブ人材の育成と組織開発支援を行う株式会社レアだ。共同代表の大本んは、こう話す。 「子どものころは、どんな場面でも感情豊かに自分の意見を発信できたのに、大人に近づくにつれ、他者の視線や場の空気を察し、本音を出しづらくなります。それでは自由な発想や創造性が失われてしまい綾さがちです。ある研究によると、5歳児がもつ創造性の95%は30年後に失われてしまうとか。子どものように自分であることを楽しみ、本来もっている創造性を解放するためには、話しやすい環境を意図的につくるなど、遊びの場をデザインすることが有効です。研修の冒頭、全員でカズーという笛に似た楽器を使って音で会話することもあります。それだけでも、内側にある言葉を発する準備になるんです」本音を出しあえたり、好きなことに打ちこめたりする時間や空間がある環境、言い換えれば遊び心にあふれた職場では、いったい何が起こるのか。 「よく例にあがるのがGoog%を社員が自由に使える時間に充てたことで、Gmaのような革新的サービスが生まれました。やるべきことがない自由な時間が、創造的なアウトプットやイノベーションをもたらすわけです。デンマークの玩具メ l 株式会社レア (共創型アクションデザインファーム)ーカーLEGOのトップも『遊び心は学びを促進する。楽しさと学びは相反するものではなく、相互作用によって創造性を高める効果がある』と語っています」ちなみに、創造性やイノベーションとは、アートやクリエイティブ、技術分野だけの話ではない、と大本さんは話す。 「例えば、『忘れ物をしない』とか『絶対に休まない』という子がいたとします。そこには、その子なりの工夫があるはずで、創造性そのもの。そのスイe社の遊び心=プレイフルマインドが高める創造力。今、職場に求められる遊びの場のデザインやるべきことがない自由な時間が創造性をもたらすデンマークで開かれた、図書館の未来について考えるための国際会議にて。自作のパペットを使ったセッションを実施。20%ルールです。勤務時間のうち20取材・文/堀水潤一 撮影/平山 諭(20ページ上)2024 JAN. Vol.44920「働く」の余白事例
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