キャリアガイダンスVol.449
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YouTubeを見たりしますよね。そッチがどこにあるかを自覚できるようになれば、別の課題に対しても解決のヒントになるでしょう。遊び心には、ある状況を違った角度で捉え、新たな可能性を引き出す視点の転換といった効果もあるんです」ただ、遊び心や遊びの場が大切とはいえ、一般的な日本の職場でそれを求めても、「仕事は遊びではない」「サボりたいだけだろう」と思われるかもしれない。そこで、大本さんが提案するのが〝言い訳〟をうまく使うことだ。 「皆さん、どんなに忙しくても隙間時間にゲームをしたり、散歩したりの際、『気分転換のため』『健康維持のため』『アイデアを練るため』などと自分を納得させることがあるでしょう。職場でも、こうした言い訳を適度に使いこなし、自己を正当化することで周囲の理解が得やすくなるかもしれません」遊び心は、職場における「余白」       のようなものと言えるかもしれない。その余白について大本さんは語る。 「フィンランドの芸術大学で学んだ友人が『感性を磨くには3つの間■(人間・空間・時間)が大切』と話していました。感性を創造性に、間を余白に読み替えても当てはまると思うんです。〝人間〟とは調子の良し悪しが激しい不完全な存在。なので、朝コーヒーを淹れたり、自然を感じたりと余白の瞬間を大切にすることで、自分らしくいられるようになると思います。また、〝空間〟の余白とは、自宅や職場など日々を過ごす場所の役割を定義しすぎないこと。私たちのオフィスも、必要に応じてピクニックシートを敷き、みんなでお茶したり、寝そべったりできるオープンな空間になっています」レア社が特に大切にしているのが〝時間〟の余白だ。例えば、月曜日の午前中は出社する必要がない。 「その人ならではの観点を活かしたパフォーマンスを発揮するためには、心身の状態が整っていることが前提です。そのため週の初めは、読書、散歩、睡眠など各自が自由に過ごす時間に充ててもらっています。また、月曜の午後には、週末起きた出来事や、今週楽しみなことなどを話す雑談タイムを設けています。入社したてのスタッフからは『こんなに対話が多い会社とは思わなかった』と言われます」これに限らず、すべてのミーティングは、一人ずつ仕事と関係のないひと言を話すことから始める。アイスブレイクとして行われるチェックインだ。 「何でもいいんですが、声に出すことで、『ああ、私は今、こういう感情でいるんだ』など、自分を客観視することができます。それをメンバーが受け止めることで、『私らしくていいんだ』というマインドフルネスな状態をつくることにもつながります」長期休暇も、学校の休みに合わせて季節ごとに設ける。家族と過ごす時間を増やすため、また、やりたいことにトライできる時間を確保するためだ。合宿も毎年恒例。北欧のみならず日本各地を巡り、楽しみながら学びを深める。その行程にも余白を設け、詰め込みすぎない。町を歩きながら感じた、〝今、面白そうなところ〟に足を向ける。レア社が実践・提案する、自由で遊び心を大切にする職場は今後増えていくだろう。事実同社には、共創が求められる組織を中心に、名のある企業や機関から相談や研修の依頼がくる。価値創造は余白から始まることを、多くの企業が気づき始めている。人間、空間、時間の3つの「間」にある余白を大切に余白が生む未来21仕事始めは毎年恒例の「新年大対話会」から。その後、メンバーそれぞれの思いを書き初めにしてチームで共有する。ワークショップでは、初対面の参加者同士が話しやすいよう、非日常を演出するなど、遊び心を刺激するさまざまな仕掛けが。2024 JAN. Vol.449遊び心≒余白が豊かな発想や創造性を生む。■Company Profi le株式会社レア(Laere)●2015年設立。「最高の学びの経験をデザインする」と掲げた“教育デザインファーム”から、現在は「次世代の希望と行動を共創する」をパーパスに掲げる“共創型アクションデザインファーム”へと進化。Laereとはデンマーク語で「学び、教える」という意味。■Interviewee大本 綾(おおもと・あや)●株式会社レア共同代表。広告会社勤務を経てデンマークのビジネスデザインスクールKAOSPILOT(カオスパイロット)に留学。デンマーク、イギリス、南アフリカ、日本において社会や組織開発のプロジェクトに携わる。留学経験から「クリエイティブは才能ではなくトレーニングによって得ることができるスキル」と確信。企業や教育機関をはじめさまざまな組織に対してクリエイティブな人材育成と組織開発プログラムを開発・実施。

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