キャリアガイダンスVol.449
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いるなら行う意義はある。もっと気軽に利用できるよう工夫していきたいと思います」(鈴木先生)また、同校がカリキュラムのコアとして力を入れる探究や、国内外で行う校外研修も、生徒の自律を支援する仕掛けといえる。「探究学習で自分のテーマを追求した経験や、校外研修でうまくいかなかった経験が、もっと学びたいという意欲や自分で挑戦しようという動機につながります。本校の特徴であるこれらの活動を一層充実させていくことが、生徒の自律にもつながると考えています」(鈴木先生)同校はすべての教科に探究の横軸を通す授業実践を目指している。その中心となるのが、普通科は総合的な探究の時間、探究科はそれに加えて学校設定科目「探究」で取り組む探究学習だ。基本的な流れは両学科に共通しており、1学年で探究スキルの学習とグループ探究の実施で探究活動を経験したうえで、2学年で一人ひとりが興味関心や好きを極める個人探究に取り組む。3学年では、探究科はそれまでの探究活動についての論文作成、普通科は哲学対話など年度によって異なる活動を行う(図3)。「結果よりも過程に重点を置くことを大切にしています。コンテスト入賞や進路につなげるなど目先の結果を得ようと、教員側からテーマを与えたり過剰な助言をしたりして生徒を置き去りにするのではなく、とにかく生徒のやりたいことを重視する方針です」(宮坂先生)      自身によるアポ取りを通じ、「お願いすれば大人も協力してくれる」「社会は優しい」と認識する生徒は多い。それにより校外に出ていくハードルも大きく下がること学校行事の校外研修で経験する生徒になる。たばこのポイ捨て削減のため投票型喫煙所を実際に市内に設置したり、差別のない社会を目指してサーカスワークショップに入門したり、各自の探究テーマに合わせた行動につながっている(図4)。また、22年度より探究サイクルの最後のステップとして「リフレクション」に力を入れている。日々クラウド上に蓄積してきた活動の記録を振り返りながら、リフレクションシートで活動を俯瞰して身についた力を自己評価し、得たものを各自のなかに落とし込めるようにした(図5)。「生徒が記入した内容を集計し、分析することで、データに基づきながら探究プログラムを改善していければと考えています」(宮坂先生)東京研修や海外研修などの校外研修は、国際バカロレアのCASの考え方を参考に、探究学習プログラムの一部ではなく、探究学習と両輪をなして生徒が自分で考え自分で行動する力を育む活動と位置づけている。「探究テーマへの無理な関連づけはせず、自走するなかで未知と出会ったり困難を乗り越えたりする経験から得るものを重視した結果、自由な発想で実施することが可能になりました」(宮坂先生)こうした考え方から、探究科約80人が2学年で取り組む海外研修は、22年度より生徒自身が個人やグループで個別にデザインする形式に変更した。生徒が個人●投票型喫煙所を松本市内に設置し、たばこポイ捨て減少効果を検証(より●木曽馬の馬糞を用いてバイオエタノールを作り、生産コストを下げる●実際にサーカスワークショップへ入門。「ソーシャル・サーカス」で差別のな●素数に関する未解決問題に対して新たな考え方を提示する●環形動物「海毛虫」の生態調査および構造把握三年間を見通した探究的な学び学校全体で取り組む探究自走するプロセスに重点生徒がデザインする個別海外研修をスタート表面で活動を振り返ってモチベーショングラフの作成、裏面で「縣陵コンピテンシー」に基づく自己評価を行う。2024 JAN. Vol.44950※ダウンロードサイト:リクルート進学総研>> 刊行物>> キャリアガイダンス(Vol.449)良い選択を自発的に取れるように手助けするナッジの応用)い社会を目指す図3 探究学習の全体像 図4 個人探究の内容例図5 リフレクションシート多様な進路を実現する「進学型単位制カリキュラム」確かな学力を身につけるための「授業」

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