「Kahoot!生の数学の授業。前回までに正弦定理と余弦定理を学んだ生徒たちは、復習を兼ねた問題演習に取り組んだ。自力で問題を解き、解答を確認し、別の類題に挑む。道大輝先生は「勉強の面ではやや自信のない子が多かった」と語る。4月の段階で数学の得意・不得意を尋ねると、ほとんどの生徒が「不得意」に手を挙げた。生徒たちの姿は、数学が不得意とは思えないものだった。約20分間、集中力を切らすことなく、問題に向き合っていく。ターで投影した画面、および生徒の手元のタブレットに、数学の問題と4つの選択肢が示される。その4択からより早く正解を選んだ人に、多くのポイントを加算。クイズを10問ほど行い、誰が一番ポイントを獲得できるか競うゲームだ。生徒はニックネームで参加するが、1問ごとに総獲得ポイントがランキング表示されるので、自然に上を目指したくなる。は、今まさに復習をした正弦定理や余弦定理だ。「早押しも大事だけど、正解することが大前提ですよ」と仙道先生が念を押す。「ドキドキしてきた!」と女子生徒。同校の生徒に対して、授業をする仙しかし、入学から半年以上経った今の続いて行ったのは、教育用クイズアプリ」を使ったゲームだ。プロジェク今回は2人1組のチーム戦。出題分野クイズが始まると、教室のボルテージは一気に上がった。「ガチか」「っしゃー!」「挽回しよう」「まじで⁉」「あぶねー」「いいぞいいぞ」と結果に一喜一憂する生徒たち。「おっ、全員正解だね」と称賛したり、「ここをセットで考えるんだね」と補足したりする仙道先生。その解説に耳を傾ける生徒の表情は、真剣だったり、楽しそうだったり、悔しそうだったりと、三者三様ながら生き生きとしていた。数学の授業で、仙道先生は生徒によくこう投げかけている。「数学を『無理』『嫌だ』と思うと、それ以上はもう何も頭に入ってきません。無理という壁を作らず、『諦めない』という姿勢や『苦手なことでも楽しもう』とする姿勢を大事にしてほしいです」同じようなことは、左のスライドを使って総合的な探究の時間にも伝えている。諦めずに前向きに取り組むことが、今後ますます重要になると考えているからだ。「テクノロジーの発達で、答えがもうわか数学の問題に自力で挑み仲間とガチで競い合う社会の複雑な問題を諦めずに解決してほしい取材・文/松井大助 撮影/熊谷祐治大学卒業後、塾講師、通信制高校教員を経て、宮城県の高校教員に。数学のほか、地域課題解決型学習にも注力し、活動した生徒たちは大学やテレビ局主催のコンテストで賞を獲得した。数学や探究活動へのRESAS(地域経済分析システム)の活用も探っており、RESASを使った地方創生コンテストに自ら参加、受賞した経験も。 2024 JAN. Vol.44911月のとある日、宮城県村田高校1年54
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