2022年度からの新課程。中学範囲の抜け漏れをいかに学び直しさせるか1年次から〝7限目はサプリで学び直し〟を徹底。授業活用で自学を習慣化 甲子園で2度の全国優勝を誇る常総学院高校は、文武両道の進学校。超難関大学を目指すコースを筆頭に、学力に合わせた3つのコースがある。「そのなかでも、国公立大学や難関私大を目指す『進学選抜コースプログレス』では、中学の履修内容が身についていない生徒が少なからずいることが課題になっていました。2022年度からは新課程になるため、学び直しがより重要になると考えて『スタディサプリ』を導入したのは2020年4月。中学範囲のテスト結果に基づいた課題を個別に配信できる点が魅力でした。しかし配信をしただけでは、生徒たちも積極的に取り組みません。そこで2022年度から活用方法を変えたところ、自学習慣が定着し、生徒たちのやる気や学力が伸びてきました。とても嬉しい変化です」とコース長の大熊宏宜先生。「活用法を一新するうえで大切にしたのは、〝学び直しは当然やるもの〟という新入生のときからの意識付けです。プログレスコースでは以前から7限目に特別講座を行っていたので、7限目に『サプリタイム』を設け、〝1年生全員で学び直し〟ができる環境を作りました」と2022年度からサプリ担当になった伊藤顕広先生。月曜は数学、火曜は英語、木曜は国語 と7限目に学び直しの時間を設け、各教科毎週一コマずつ課題配信。生徒は自宅で動画を視聴し、確認テストとノートの提出を7限目に行う。動画視聴を忘れた生徒は7限目で視聴し、確認テストまで行う。これが〝全員で学び直し〟の流れだ。「早く終わった生徒は、次の課題の予習をやる。新入生たちは、〝予習もやるのが当然〟と取り組んでくれたので、1年間で自学の習慣も身についたように思います。2年生は文系・理系に分け、授業の復習を中心に配信しています。英語は、授業で学ぶ時間が取れない文法を配信してきたことで生徒たちの理解力が高まり、英検を受験する生徒が増えたことが嬉しかったですね。また、サプリの課題配信から定期試験や校内模試の問題を出すようにしたことも、生徒のやる気アップにつながりました。生徒たちが学力を伸ばせるサプリ活用を考えていくのがこれからのテーマ。楽しいですね」と伊藤先生。1年生の学び直しを引き継いだ北見尚之先生も、「伊藤先生が基本の形を作ってくれたので、今後は多くの教員を巻き込んでいくことがテーマ。誰でも学び直し配信ができるように、今年度は各教科担任と年間スケージュールを考え、配信も全員で行っています」と話す。「テーマをもって取り組んでいるのは、『スタディサプリ』を授業でも活用していきたいから。まずは反転授業から始めたいですね」とコース長の大熊先生。来年度にはその目標を達成しそうだ。● 2年生● 生徒のスタディサプリ活用法入学時に「基礎が大切」と言われ、どこから手をつけていいのかわからなかったのですが、『スタデイサプリ』の配信で、中学総復習ができて助かりました。動画視聴だけでなく、ノートも提出だったので、書きながらしっかり覚える習慣が身につきました。2年になって予習にもサプリを使うようになり、難しい世界史や英語の授業にもついていけている気がします。時間がないときは確認テストをやって、間違えた箇所の動画を見れば理解できるので、安心できます。校内模試や定期試験の順位が上げられるように、がんばりたいです。(進学選抜コース プログレス2年・小野陽花さん)スタディサプリ活用法2023年度・「サプリタイム」時間割● 1年生■■■■テーマ▶新学習指導要領への対策 目的▶中学の学び直しと自学習慣の徹底取材・文/丸山佳子「サプリタイム」で学び直しをする生徒たち。2024 JAN. Vol.449リクルートサービスを活用した実践事例631年生は到達度テストを基に中学の学び直しを実施。自宅で講義動画を視聴し、7限目の「サプリタイム」では確認テストへの回答とノート提出をする。終わった生徒は次の学び直しの予習へ。数学英語国語月曜火曜木曜文系歴史英語国語月曜火曜木曜2年生は授業の復習、定期試験や校内模擬試験対策などを配信。日本史・世界史では『スタディサプリ』のテキストを活用し、生徒が答えを書き込んで理解を深められる工夫もしている。最初は7限目まであって大変だなと思いましたが、中学で苦手だった古文や漢文の文法を学び直すことができ、漢文の書き下し文が読めるようになりました。おかげで高校の授業にもついていけています。家で勉強しないタイプですが、7限目の50分間で動画を見て、確認テストをやって、次の学び直し課題の予習まで集中してやるだけで、基礎が定着してきたと思いますし、勉強する習慣もついてきました。将来は理工学部に進みたいので、今は、物理の授業の予習復習に、家でも『スタディサプリ』を使って勉強をしています。(進学選抜コース プログレス1年・三村 賑さん)理系化学英語数学学習写真左からプログレスコース長入試広報部 課長 大熊宏宜先生(生物)2年サプリタイム担当 伊藤顕広先生(世界史)1年サプリタイム担当 北見尚之先生(国語)創立1983年/普通科(共学)生徒数1643人(男子875人、女子768人)進路状況(2023年3月実績)大学518人、専門学校等8人、就職1人、その他38人課題活用7限目に週3回の「サプリタイム」を設置。中学の学び直しと自学習慣の定着で学力アップ常総学院高校 (茨城・私立)
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