キャリアガイダンスVol.449
62/64

子どもの頃から漠然と医療や途上国支援、ものづくりに興味がありました。高校1年生のときに学校で見たトビタテ!の募集のチラシに「国際ボランティアコース」とあり、それこそが自分のやりたいことだと応募を決意。志望理由書作成にあたり、校長先生たちが直接サポートして、自分の将来を共に考えてくださり、とてもありがたかったです。でも、いざスリランカでの留学が始まると、現地の人や他国からの留学生たちが話す英語がまったくわからず、愕然とする日々。仲間の助言もあり、間違ってもいいから拙い単語で話してみると意外と伝わり、そこから気が楽になりました。病院を回る実習では、デング熱で危篤状態の少年に会ったり、農村の高齢者の方々から感謝されたりといった体験を通じて、自分の目標が明確になりました。薬学部に進学してからも進路に迷うことがありましたが、留学体験を思い起こすことで、自分のやりたいことの原点に立ち戻れました。人生の軸となる、貴重な体験でした。仲間の誕生日に、それぞれが話せる言語で寄せ書きをしたとき、みんなは2〜3カ国語は当たり前で、自分はスタートラインにも立っていないのだと愕然とする。トビタテ!の事前研修で同じスリランカに留学する友達に出会えたり、夢を語ったりと、モチベーションMAX日本とはまったく異なるスリランカの医療環境に驚くと同時に「医療・健康は文化と繫がっている」とストンと腹落ちしたみんなが話していることがさっぱりわからない。ドクターから「あなたは医療の勉強の前に英語ね…」と言われる※掲載内容は2023年11月時点の情報です。ルームメイトたちは自己主張が強く戸惑ったことも。でも「Moenoは英語が話せないのではなくてシャイなだけよ」ときっぱり言われ奮い立つにきっかけに。メディカルキャンプで農村部の人々の健康診断をお手伝い。人生初の血圧測定。地方での医療巡回で「ありがとう」と何度も何度も声をかけられ、誰かの助けになれることを生涯していきたいと強く感じたデング熱で危篤の男の子に出会い「どうして薬が開発されないのだろうか? スリランカの人々に届くのだろうか?」と衝撃を受けたことが、その後の人生の転機となるオランダ人の友達が英語についていけないと悩んでいることを知り、仲間を見つける   コミュニティ活動をリードするチャンスをもらい、千羽鶴で病院をデコレーション。みんなに喜んでもらえた!医師を目指すか?薬の開発を目指すか?悩んだ自分だけ扇風機を使わせてもらえなかったり、ルームメイトに悩ませられる日々。4週間中前半の2週間は毎日帰りたかったけれど、ホストファミリーがいい人たちで仲良くなる薬の開発を目指して、大学の薬学部に進学!トビタテ!の高校生プログラムの第1期生。留学経験で進路が明確になり、大阪大学薬学部に進学。大学時代は学会の学生支部やNPO活動にも積極的に参加。2023年に製薬会社に入社し、希少疾患のための薬の開発に携わっている。 [留学した年齢]17歳 [留学した国]スリランカ [留学期間]2年生の7月から4週間 [留学内容]国際ボランティア [留学しようとおもったキッカケ]学校に「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」*のチラシが配布され、学校全体で応援してくれたから。*「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」 (以下、文中では「トビタテ!」)とは文部科学省が官民協働で留学促進を展開するキャンペーンによる留学支援制度。「コミュニティ活動をMoenoがリードしてみて」と言われ、千羽鶴で病院をデコレーション。殺風景な産婦人科が華やかに! 自分の存在意義を感じられた。友達や病院のスタッフも折り紙を楽しんでくれて、日本文化を誇らしく感じた。2024 JAN. Vol.44964留学前コンフォートゾーンから飛び出すことで、学校生活ではできない出会いや体験ができるのが留学。その経験者たちに、リアルな留学ライフと気持ちの変化について語ってもらうシリーズです!留学中留学後取材・文/長島佳子犬飼萌乃さん(24歳)市川中学校・高校(千葉・私立)卒業

元のページ  ../index.html#62

このブックを見る