旅の効能について意見を交換しました。『日常と異なる環境に身をさらし新しい価値観を理解することで多様性が身につく』『初対面でのコミュニケーションや普段と違う生活で適応力が磨かれる』『ハプニングを乗り切ることで危機対応力が養われる』など話は尽きず、〝旅を多くする人・移動距離が長い人のほうがイノベーティブである〟という仮説が生まれました」 「最初こそ民宿での寝泊まりや、地元 「ネットで得る二次三次情報と、現地それを実証する機会として立ち上げたのが、高校生が旅先で地元の人たちと交流しながら、地域課題解決に向けたアイデアを提案する探究型学習プログラム『イノ旅』だ。「イノベーションに挑む旅」のことである。その第一弾が2019年4月、地元こゆ財団の協力を得て、宮崎県の新富町という小さな町に、東京の高校生が訪れる形で実施された。の高校生との交流に戸惑っていたものの、すぐ順応していました。グループワークを経て最終日にアイデアを発表するのですが、豊かな発想力に感心させられました。『自分の生活環境とは異なる場所があり、そこで暮らす人々がいることを実感した』『同世代の異なる意見にも共感できる部分が多かった』という感想もあり、多様な価値観を受け入れていたようです」(津田さん)イノ旅で最も大事にしているのは、五感を使うことだ。に行き五感を使って得た一次情報は大きく異なります。そのことを体感してもらうため、あえて事前にネットで現地のことを調べてもらっています。文字イノ旅での手応えを契機に「旅と学びの協議会」が発足図1図2【ジェネリックスキル】問題解決力、主体性、創造性イノ旅の特徴■五感を使って一次情報を収集する■地域事業者、地域高校生との密な交流■共通のミッションに向かって協働する経験■日常(コンフォートゾーン)を抜け出す経験課題発見・解決力多様な価値観を受け入れる力レジリエンス、やりぬく力主体性、行動力旅前学びイノ旅の特徴と教育的効果旅と学びの概念図計画無計画21世紀型スキル教育的効果ありのまま、やってみよう、ありがとう、なんとかなる創造的思考力アンコンフォート不便日常非日常移動多様な文化セレンディピティWell-being 旅旅広大な地球歴史の厚み/深み人とのつながり学びのプロセス【感性、直感】アンラーン、リセット、学べる状態、価値観やものさしを揺さぶる体験振り返り計画五感で楽しむ自分のものさし・価値観旅後※協議会の資料を基に編集部で構成。目的、動機非日常、知らない環境普段と異なる状況※協議会の資料を基に編集部で構成。(コンフォートゾーン)・暗黙の了解や一般常識・共通の言語・変化のない景色・よく知った友人、知人(アンコンフォートゾーン)・通じない常識・わからない言語・見たことのない景色・知らない他人【幸福、健康】距離、手段言語、マナー、文化素敵な偶然旅行者同士、地域住民【学び方】経験学習理論、不確実性・不安調整理論自然、気候、スケール過去と今のつながり、未来の想像2024 APR. Vol.450対話、交流、咀嚼20
元のページ ../index.html#20