キャリアガイダンスVol.450
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「こっちが陽葉でこっちが陰葉かな。陽「このナツミカン、食べてみる?」「あそこに鳥がいる。あ、メジロだ!」「先生、ドングリって食べてもいいですか?」スマートフォンを手に、教室を飛び出す。マップは生物基礎を担当する飯島かが、簡単な解説とともに記されてい樹と陰樹ってのもあったよね?」この日の生物基礎の授業は、校内での野外自然観察。生徒たちはマップと先生が作成したもので、校内のどこにどのような樹木や植物が植わっているる。また、スマートフォンを持っているのは、「はなもく散歩」というアプリ※を使うため。これはNPO法人リトカルが制作しているもので、樹木に取り付けられた二次元コードを読み込むと、植物や生物についての解説をテキスト・イラストで見られたり音声で聞けたりする。リトカルの担当者が公園や学校を巡って情報を収集したうえで作られているため、東葛飾高校の校内マップとも連動している。1コマの授業のほとんどを自然観察にあて、生徒たちは班ごとに校内を自由に散策する。都市部の高校には珍しく、同校の広い敷地内では、クロマツ、ケヤキ、メタセコイヤ、ナツミカン、クスノキ、スタジイ、シダ類などさまざまな植物 章を観察することができる。ただ観察するだけでなく、「実際に触れて、匂いを嗅いで、食べられるものは食べてみて、五感で体感してほしい」と飯島先生は言う。「これ何かわかる?」「ここにあるのがダニ室。ダニが葉っぱの栄養を吸ってるんだよ」「日本のキンモクセイは、雄株しかない。中国から雄株だけを持ってきて、挿し木で増やしていったんだ」「森林インストラクター」の資格をもつ飯島先生は、生徒の様子を見てまわりながら、問いかけたり解説を加えたりしていく。生徒の一人は、「飯島先生の解説は面白い。へえ、そうなんだって、知らなかったことを知れるのは楽しい」と話す。また、「アプリの解説や先生の話があることで、自分たちで見ているだけだとスルーしそうなことにも気づける」という生徒も。なかには一見すると生物には関係のなさそうなものに興味を示す生徒もいるが、「それもよし」と飯島先生。まだ酸っぱいナツミカンをかじったり、拾った木の棒で腐葉土を掘り起こしてみたり、生徒たちのイキイキした姿を前に、「〝え!〟という驚きを伴う経験があると、知識に対する東葛飾高校(千葉・県立)理解が深まるし、記憶にも残る。何より、対象物に対して親しみが湧く」と飯島先生は言う。1年生の嶋田遥斗さんは、寄生虫に興味をもったことをきっかけに、生物の授業が好きになった。また、同じく1年※記事中の生徒の学年は取材時(2023年度)「旅」は身近なところにも。日常から一歩踏み出すワクワクが、思わぬ気づきや内省につながる高校事例「私」につながる旅のヒント教室から一歩飛び出して、五感を使って「!」と出会う教室を一歩飛び出す旅から、地域を巡りながら学ぶ旅、さらには自分が生まれ育った環境とはまったく違う場所に飛び込む旅まで、高校でもさまざまな旅があり、そこには思わぬ出会いがあります。さあ、生徒を旅に送り出しましょう。先生の言葉や仲間の姿から、気づきや内省が生まれる嶋田遥斗さん(左)久山逸成さん(右) 取材・文/笹原風花取材取取取文/文文笹原風笹原風笹原風風2024 APR. Vol.45024

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