■■がある。そんなふたりは、野外自然観察でどのようなことを感じたのだろうか。でした。前回は青々と茂っていた葉っぱてるんだなと実感しました。僕は座学生の久山逸■■成さんは、一時期ベランダ菜園にハマった経験があり、農業にも興味「野外自然観察は、夏に続いて2回目が今回は全然なくて、当たり前なんですが、葉って落ちるんだな、樹って生きも好きですが、教科書や図録で見たことがあるものを自分で観察するワクワク感は、フィールドワークならではだと野外自然観察でナツミカンの木に群がる生徒たち。この後、ミカンを実食。野外自然観察ではバナナの木を見つけた生徒も。よく見ると実がなっている。思います」(嶋田さん)「教科書などに載っているのは標準的な色やサイズのもので、実際は同じ種類でも多様性があるんだと改めて感じました。例えば、ツバキの花は赤いと認識していましたが、実際は少し品種が違うだけで花の色が全然違って。やっぱり実物を見ないとわからないことってあるんだと思いました」(久山さん)また、野外自然観察を通して、ふたりにはそれぞれ新しい気づきや内省が芽生えたようだ。久山さんはこう振り返る。「普段はあまり行動的な印象がなかったクラスメイトが、松ぼっくりを濡らしたら傘が閉じるらしいと聞いて、すぐにやってみていたんです。その子の意外な一面が見えたし、見聞きして納得して終わりじゃなく、自分もやってみる、考えて動いてみることって大事だよなと思いました」嶋田さんは、飯島先生から「キンモクセイには雄株しかない」と聞き、ある考えが頭に浮かんだという。「以前に読んだ小説にキンモクセイが描かれていたのをふと思い出して、あれってもしかして作品の主題を象徴的に表したものだったのかも…と思えてきて。夢中になってあれこれ考えていたら、班のメンバーに置いていかれていました(笑)」嶋田さんと久山さんは普段から仲が良く、夏休みには東京・上野の国立西洋美術館で開催されていた「パリポンピドゥーセンターキュビズム展命」を訪れた。そこで「感動を飛び越えて、打ちのめされた」と嶋田さん。久山さんも、「絵の具の質感とかサイズとか色の感じとか、伝わってくるものがスマホ越しに見ていたときとは全然違って圧倒された」と言う。「実物にしかない力」に魅了され、美術館や美術鑑賞の面白さを知ったふたりは、その後、他の展覧会なども見にいくようになったという。生物の授業の野外自然観察、美術館での作品鑑賞という小さな旅でも、日常から一歩踏み出すことで、自分の中に何らかの変容が生まれる…のか?そんな問いに対して嶋田さんは、こう答えてくれた。「刺激を受けたときは自覚していなくても、後々、変化に気づ美の革くこともあると思う」旅に出よう。でも、変容はすぐ起こるとは限らない特集旅と学び25嶋田さんと久山さんは、キュビズム展に続き、印象派の絵画展も見に行ったそう。2024 APR. Vol.450※「はなもく散歩」はこちら。https://hanamokusanpo.jp/1924年開校。校是は「自主自律」。制服がないなど自由な校風が特徴の、併設型中高一貫教育校。進路重点校に指定され、地域の医療を担う人材を育てるための「医歯薬コース」の設置、「東葛リベラルアーツ講座」の開講など、キャリア教育や進路指導にも力を入れている。 現理科(生物)教諭/飯島 章先生在は初夏と冬の年2回、生態系の単元を学ぶ前後に、野外自然観察を実施しています。実物を観察して理解を深めるのはもちろん大事なんですが、優先しているのは期待感やワクワク感。外に連れ出すことで生徒のフットワークは軽くなりますし、知的好奇心も普段より高まります。そして、生徒が自分で問いをもって答えを探しにいくシーンをつくることも、野外自然観察の目的の一つです。ですから、観察中は、もう少し解説したいことがあっても、ヒントや問いだけ出して、生徒が自分で解を見つけられるようにしています。ときには、そこまで考えていたんだ…と、生徒の言葉にハッとさせられることもあります。私自身もやっていて楽しいですし、生徒の「え、そうだったの!?」という驚いたり納得したりする反応や、教室とは違うイキイキした姿が見られるのは、教師としての喜びやりがいにもなっています。 私はもともと構造生物学が専門で、生徒に教えるために植物や生物について勉強するなかで生態系に興味をもち、サイエンス・リーダーズ・キャンプや研修会などに参加するようになりました。新しい場所で新しい分野を学んだことで、出会いや気づきがたくさんあって、学びの旅に出ることの大切さ、そして楽しさを私自身も感じてきました。いつもとちょっと違う環境に身を置いてみることの価値を、生徒にも伝えていきたいと思います。大事なのはワクワク感。学びの旅を、生徒にも
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