わせ、情報を入手。ウマ娘の版権をもつ会社に連絡し、企画を提案した。さらに、むかわ町役場の職員の協力によして、ついに「むかわ町×ウマ娘」のコラボが実現。今年2月に、町内の道の駅も町を盛り上げるためにやってみようと、ゼミのテーマが決まりました」そこから佐々木さんたちは、即座に行動に移った。先にウマ娘とのコラボを実現していた日高総合振興局に問い合り、町の予算を確保。ウマ娘のパネルを設置できる場所を探し、交渉した。そや観光協会の施設にウマ娘のパネルを設置した。アポ取りや許可申請の電話をするのも、プレゼンテーションをして自分たちがやりたいことを伝えるのも、佐々木さんたちにとっては初めての経験だった。臆することなく主体的・意欲的に動けたのは、「自分たちがやりたいからやっていた」からだと言う。「授業だからと仕方なくやっていたら、ここまでできなかったと思います。実際に動き出してみたら手応えが得られたことも、大きかったですね。やりたいという強い思いがあれば実現できるんだと、どんどん気持ちが乗っていって、想定外のことが起きたときもみんなで話し合って乗り越えられました」そして、佐々木さんは、馬をめぐる旅を通して将来の夢を見つけた。「両親とも教員で、自分も教員になるつもりだったんです。でも、むかわ学で馬のことに取り組んで、行政や牧場関係のいろんな人とつながって、やっぱり自分は馬が好きだ、馬に関する仕事がしたいという気持ちが強くなっていきました。今は、馬の買付や種馬の交配といった仕事に興味があります」巡検から気づきを得て、旅の一歩を踏み出した生徒もいる。2年生の栗山結衣さんと渡辺のえるさんだ。「巡検で地域のいろんなところを回ったのですが、ふと、むかわ町のことって地域の人たちも知らないんじゃないか、知らないのは交流がないからなんじゃないかと思ったんです。ちょうど、高齢者と自分たちの世代の交流がないことが気になっていたので、他世代交流の場づくりに取り組むことにしました」(栗山さん)さっそく栗山さんは、若者と高齢者の交流会を企画。渡辺さんも参画し、これまでに2回、イベントを開催した。「難しかったのは人を集めることです。特に2回目は冬休みで、高校生が全然集まらなくて。地域の方から、既存の高齢者向けのイベントに高校生が参加するのもいいんじゃないかとご意見をいただいたので、今後の参考にしたいと思っています」(栗山さん・渡辺さん)栗山さんと渡辺さんの「他世代交流」をめぐる旅は、まだまだ続きそうだ。他世代交流会の取り組みについて発表する栗山さん(手前左)と渡辺さん(手前右)。巡検から得た気づきと自分の関心事を結びつける特集旅と学び27むかわ町への提言発表会には、地域の大人や役場の方も訪れる。2024 APR. Vol.450JR日高本線の終着駅「鵡川」。風情あるH100形気動車が走る。1952年創立。「明るく 豊かに たくましく」を校訓に、テーマ別学習「チャレンジスタディ」や「むかわ学」を通して机上だけでないリアルな学びを展開。「地域みらい留学」参画校で、道外からも生徒を募集している。学校があるむかわ町は、国内最大の全身骨格化石(恐竜)「むかわ竜」で知られる。 本 教務・むかわ学担当/木村亮仁先生校では、探究学習の目的や意義は、そのプロセスを通して卒業後も学び続ける力を身につけることにあると考えています。校長の言葉を借りると、探究は「人生という旅を営み続ける力」を身につけるために取り組むもの。いろんな人とつながり協働しながら課題解決に努め、自走できるようになることを目指しています。シチュエーションや関わる人が変わることで、同じテーマ・内容でも、生徒の取り組み方や学び取るものは変わります。だからこそ、学校の外に飛び出してこそ得られるものがあるのだと思っています。 これまで「むかわ学」では、生徒に「地域の課題を起点にテーマを設定せよ」というミッションを与えてきました。生徒の主体性や意欲をより高めるために、今後はこれを、「自分のやりたいこと」を起点にテーマを設定し、それを地域課題の解決につなげる、むかわ町に何が還元できるのかを考える…という流れに転換していきたいと考えています。まさに栗山さん・渡辺さんのゼミは自分たちの関心事と巡検から得た気づきとを結びつけてテーマ設定をしており、これからの展開が楽しみです。探究は、人生という旅を営み続けるためのもの
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