「自分たちができることを自分たちでやるという新しいフェーズに入った」と語るのは、2023年度からKRPの主任を務める鹿野直人先生。KRPとは、「桂リサーチプロジェクト」の略称だ。2022年度で三菱みらい育成財団の助成が終了したことを受け、「KRPを持続可能な取組にするためには、助成金ありきではなく、外部と連携しつつも自分たちが主導しないといけない」と気持ちを新たにする。桂高校には、植物に関する専門的な知識と技術を学ぶ専門学科(植物クリエイト科、園芸ビジネス科)があり、2013年度より5年間、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けた。これを機に浸透した課題研究型の学びを普通科でも実践しようと、2016年度に作業部会が発足。2018年度より学校設定科目「KRP」がスタートした。カリキュラムや普通科のクラス・コースの 位 再編を経て、現在は総合的な探究の時間として実施。1年次は「基礎プログラム」(1単)、22段階の構成になっている。普通科は2年次にKD(桂デベロップメント)コースとKR(桂リサーチ)コースに分かれ、特にKRコースでは学校設定科目からの流れを受け継ぎ、「総探=KRP」として力を入れてきた。年次は「実践プログラム」(2単位)と「いつ・何を・どのように指導するかがガチガチに決まっていた」という学校設定科目時代とは異なり、今では個々の教員に委ねられている部分が大きく、教員にとってもKRPは探究の場となっている。1年次の基礎プログラムでは探究の〝型〟を身につけ、2年次の実践プログラムではその型を基に〝技〟を磨いていく。「1年次は、自分自身の振り返りや『ミニ探究』を通して、探究の型を身につけつつ自分の興味・関心の方向性や適性を探っていきます。ミニ探究は前期・後期に1回ずつ行い、それぞれに10コマほどを当てています。ミニ探究で大事にしているのは、まずはやってみて、探究とはどういうものかを知ること。つまり、課題・仮説の設定、情報収集(実験・調査)、整理・分析、まとめ・表現…という探究のサイクルを回してみること。生徒が最初から自分たちでテーマを決めるのはハードルが高いため、ミニ探究では教員がテーマを設定しています」(鹿野先生)続く2年次の最初には、これから取り組む探究テーマについて各教科の教員に相談ができる「探究テーマ相談会」を大教室にて実施。生徒は自分の興味・関心事をプリント(ツール1)に書き出したうえで、相談会に臨む。前・KRP主任の倉野勉侑先生は、次のように話す。「探究テーマ相談会は、自分の関心事にアドバイスをくれそうな先生に自由に話を聞きに行ける時間にしています。KRPを担全教員が主体的に関わり、持続可能な取組に探究のサイクルを回してみる「ミニ探究」で〝型〟を体得■■■■「基礎プログラム」で探究の“型”を身につけるこれまでの活動の振り返り・自己分析や年2回・各10コマ程度の「ミニ探究」を通して、探究の型(=探究サイクル)を身につけつつ、自分の興味・関心の方向性や適性を探っていく。課題設定は1年次の生徒にはハードルが高いため、ミニ探究では教員がテーマを設定する。「実践プログラム」で“型”を基に“技”を磨く自分の興味・関心事を起点に、2〜4人程度のグループを組み、協働しながらグループ探究に取り組む。担当教員のサポートの下、秋の中間発表会、年度末の最終発表会に向けて、情報収集、調査、データ分析、考察、まとめなどに取り組む。472024 APR. Vol.4501948年創立/普通科、植物クリエイト科、園芸ビジネス科/生徒数1063人(男子524人・女子539人)/進路状況(2024年3月卒業)大学244人、短大11人、専門学校(大学校等含む)64人、就職16人、そのほか8人写真左から、前・KRP主任の倉野勉KRP主任の鹿野直人先生。取材・文/笹原風花侑先生、現・● 年間スケジュール2022年度からスタートした「総合的な探究の時間」。実践のヒントとなる探究の事例をご紹介します。現場で試行錯誤が続くなか、
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