キャリアガイダンスVol.450
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AIやIoTといった技術の社会実装が進み、情報のみならず製造、建築など社会のさまざまな分野でデジタル変革が起きている。政府主導で理系人材の増加を目指す昨今だが、社会に出て実践的な場面で活躍できるのは、理系の知識や技術に優れている〝だけ〟ではなく、それを使って人や状況を動かしていく力を兼ね備えた人材だと大阪産業大学の小川和彦学長は語る。「例えばデータサイエンスというと、データ分析や解析をイメージする人が多いかもしれません。もちろん分析も重要ですが、実際の仕事では、分析をして打ち手を考案するだけでは、そのアイデアは実現しません。何が課題か、この打ち手を行うと売上や利益にどのようにつながるか。データの力を使ってこれらを説明できる人が、現場を動かしていくのです」(小川学長)。ログラミングや機械の操作などを一部の専門家だけでなく「誰でも使える」ものとしてデザインする目線も求められていく。工学や情報、建築といった従来の理系分野に関わる仕事でも、実際にそれを使う人たちの心理を考えたり、経営や経済の知識を活用したりといった、従来の文系的な思考を兼ね備えた人材が、活躍の場を広げていけるのだろう。実学教育に注力してきた大阪産業大学。企業の人事担当から見た大学イメージ調査(日経HR『日経キャリアマガジン特別編集就職力ランキング』)では大阪産業大学の卒業生について「対人力」「独創性」で高い評価を得るなど、人と関わることを通じて新しいアイデアを考え、それを実現していく力の育成を重視してきたことがうかがえる。「産業を支える人材の輩出を使命と考えるからこそ、この新しい時代で、真に社会から求められる力を学ぶことができる場をつくりたい」と小川学長は語る。学では2025年4月、デザイン工学部・工学部を再編し、新たに「情報デザイン学部」「建築・環境デザイン学部」「システム工学部」の開あらゆる産業がDX化していくと、プ実社会で必要となる力を育成する、価値ある大学20232024こうした背景から、大阪産業大 -     設を目指している。情報デザイン学部ではAIやデータサイエンス、情報といった近年注目分野を学ぶことができる。建築・環境デザイン学部は建築から都市開発まで幅広く学べる学部である。システム工学部はものづくりの基礎となる機械工学に加えて、宇宙推進ロケット、ドローンやロボットへの利用技術などを担う最先端の工学分野を含む、さまざまな専門分野を選択し受講できる。これら3つの新設学部では文系入試も実施。入学後は理系に軸足を置きながらも、課題解決型学習(PBL)などの手法を取り入れた文理融合型の教育を行うのが特徴だ。また物理や数学といった理系科目の学びなおしをしたい学生に対して、授業の開講も予定しているという。企業が真に求める「理系人材」が、理系の枠を越えた学びの場から生まれようとしている。データを使って人を動かす力取材・文/塚田智恵美2024 APR. Vol.45050

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