キャリアガイダンスVol.450
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学はよく「都会的でお洒落な大学」と言われます。それ自体は、長い年月をかけて育まれてきたブランドイメージであり、これからも大切にしていきたいと思います。ただし、それが表層的で軽薄な印象に映ってはいけません。その点、極限のストイックさが求められる陸上競技部の選手のひたむきな様子などを通じて、何事にも真摯に打ち込む本学学生の真の姿を見出していただければ嬉しいです。そういう意味で、私の役目の一つは「青学、なかなかやるね」と世間から思われるよう、今まで見えづらかった側面や、大きく変わろうとしている様をアピールすることだと考えます。例えば本学は、リベラルアーツや語学教育の実績を含め、人文・社会系分野に強い大学という印象をもたれているかもしれませんが、理工系分野も負けていません。今後、人文・社会系学部を中心とした青山キャンパスと、理工学部などを置く相模原キャンパスが密接に連携し、文理を超えた学際的な研究・教育の拡充を進めていきます。なかでもデータサイエンスは、多様な専門領域を結びつけ、活性化することができる分野です。客観的なデータに基づいて、事象の背景にあるものを認知、可視化し、合理的な判断を導き出す点で、人文・社会系を含めたあらゆる領域で力を発揮します。そのため、学部・学科の枠を超えた全学共通教育システム「青山スタンダード」に関連する科目を組み入れたところです。今後、さらに推し進めるため、青山キャンパスにデータサイエンス教育の拠点となるような小規模な理系学部の設置を検討しています。統計やAIに関していえば、これまでも社会情報学部や理工学部などにおける専門分野として存在していたわけで、相模原キャンパスでの蓄積があるからこそできる提案であり、総合大学としての強みを世間に再認識してもらう絶好の機会だと考えます。大学院を中心とする研究・教育環境の充実も急務です。高校生にとって大学院とは、研究職を目指す人が行くものという認識があるかもしれません。けれど、外国では大学院進学が一般的であるように、それぞれの業界で高度専門職業人として活躍するための大切なステップでもあります。まずは施設・設備などハード面を充実させ、学生が「ここで学びたい。研究したい」と心から思える場にしていきたい。前述したように、本学の学生は真摯で真面目ですから、環境さえ整えば大いに成長してくれることでしょう。本学は、「地の塩、世の光」をスクー     本ル・モットーとして掲げ、縁の下の力持ちたるサーバント・リーダーの育成に努めてきました。「塩」とは目立たずとも重要な役割を果たすもの、「光」とは世の導きとなるものです。それが校風として息づいているため、本学の学生には、人を押しのけてまで成功したいという発想はありません。協調性に長け、思いやりを大切にする。そこに、それぞれがプラスアルファの力をつけ、サーバント・リーダーとして各界で活躍してほしいと思います。51学長プロフィール いなづみ・ひろしげ●1956年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士前期課程修了。工学博士(早稲田大学)。青山学院大学理工学部経営工学科、同情報テクノロジー学科助教授を経て、2003年同情報テクノロジー学科教授。2004年理工学部長、大学院理工学研究科長。2009年社会情報学部社会情報学科教授。社会情報学部長、副学長などを経て、2023年12月より現職。専門は情報理論、人工知能、機械学習、日本語教育。大学プロフィール2024年は青山学院創立150周年、大学開校75周年にあたる。青山キャンパス(東京都渋谷区)に、文学部、教育人間科学部、経済学部、法学部、経営学部、国際政治経済学部、総合文化政策学部(各学部1〜4年次)。相模原キャンパス(神奈川県相模原市)に、理工学部、社会情報学部、地球社会共生学部、コミュニティ人間科学部(各学部1〜4年次)を設置。2024 APR. Vol.450まとめ/堀水潤一 撮影/吉永智彦

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