キャリアガイダンスVol.450
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進路学習を学年ごとに行っていたため、教材資料が蓄積できていなかったスタサプのワークシートを参考に先生がオリジナルを制作。生徒の記録を一冊に「学びたいことが学べる魅力ある学校づくり」を進めている兵庫県。伊丹西高校でも普通科のほかに看護・医療・教育・福祉に興味をもつ生徒を対象にした「総合ヒューマン類型」があり、2年次からは専門的なカリキュラムが組み込まれている。「総合ヒューマン類型に入学する生徒はおおまかな進路希望がありますが、多くの生徒はキャリアプランが白紙の状態。進路学習はこれまで学年団で行っていましたが、資料が残せないなどの問題がありました。そこで、2022年度からスタートする『総合的な探究の時間』でキャリア学習ができないかと考え、教務企画部内に『総合的な探究の時間推進委員会』を発足させ、1年間かけて年間プランと教材作りを行いました。大変でしたが、ようやくキャリア教育のベースができました」と、教務企画部の菅原潤哉先生。「総合的な探究の時間の年間計画は、県が出しているキャリアノートとリクルートからの提案をベースに教務企画部がプラン立て、実際に指導を行う学年団の意見も取り入れながら修正を加えていきました。特に重要視したのは、自分の意見をまとめる学習です。今の生徒たちは、インターネットを使って調べ、話すことはできても、圧倒的に読書量が減っているので、箇条書きはできても長文が書けない。そこで、1年生の後半からは小論文、2年生では志望理由書作成にかける時間を多く取るようにしました」と、教務企画部の火縄智也先生。さらに、生徒が考えをまとめ、書く習慣をつけられるようにワークシートの活用にも力を入れたという。オリジナルワークシート作りを一手に引き受けたのが、前出の菅原先生だ。「オープンキャンパス参加に向けて講演を行っても、見学の要点をまとめておかなければ、生徒たちはすぐに忘れてしまいます。そこで、参加前には『なりたい仕事・取得したい資格・学びたい学問をどの学校で学べるのか? は?』などをワークシートにまとめ、参加後は『この手順で発表しよう!』と、手順を記したワークシートを渡して発表内容をまとめてもらうなど、生徒たちが考える道筋をつけられるような工夫をして作ってきました。総合的な探究の時間で行った適性診断やワークシートは、生徒各自が一冊のファイルにまとめて教室に保管しています。2年間そのノートを使うことで、生徒は進路学習の振り返りができる。これは学年団で進路指導していたときにはなかったメリットです」この2年で実感したのは、「資料を残  し、積み上げていくことの大切さ」だと菅原先生と火縄先生は言う。来年は、年間計画やワークシートをさらにブラッシュアップしていきたいと意欲的だ。キャンパスで見るべき点■■■6月資格・学問・仕事のワークシートオープンキャンパス参加前講演10月進路講演会職業人インタビュー報告ワークシート11月〜3月小論文スタディサプリ for SCHOOL活用法●1年生5月将来的なキャリアを考える 『未来事典』 『仕事・学問BOOK』類型選択講演適性診断リクルート教材のワークシートなどを参考に、菅原先生が制作したオリジナルワークシート9月オープンキャンパス報告ワークシートテーマ▶キャリア教育  目的▶進路学習の3年間の流れを作る取材・文/丸山佳子リクルートサービスを活用した実践事例612024 APR. Vol.450ワークシートなどをまとめてある生徒別「総探」ファイル。教室の本棚に置いてあるので、いつでも進路に関する振り返りができる。将来の夢は保育士。大学と専門学校を探究するワークシートを使って3校を比較し、2校のオープンキャンパスに行きました。1校目はキャンパスの大きさに驚き、2校目はこぢんまりしているけれど、先生と生徒の距離が近くて、学食のランチもおいしくていい感じだなと思いました。次は模擬授業などにも参加してみたいです。(井上奈瑞葉さん 総合ヒューマン類型1年)理学療法士になって人の役に立ちたいと考えてこの高校を選びました。適性診断でも医療系が向いていたので良かったです。5、6校に資料請求をして、一番興味をもった専門学校のオープンキャンパスに行きました。見学すべき点をワークシートにまとめていたので、設備面などをきちんと見ることができました。次は大学を見てみたいです。(小林翔太さん 総合ヒューマン類型1年)進路左から教務企画部・総合ヒューマン類型主任菅原潤哉先生(地歴公民)教務企画部火縄智也先生(数学)※ダウンロードサイト:リクルート進学総研>> 刊行物>> キャリアガイダンス(Vol.450)創立1979年/普通科、総合ヒューマン類型(共学)生徒数813人(男子431人、女子382人)進路状況(2023年3月実績)大学165人、短大13人、専門学校等34人、就職5人、その他4人課題活用学年団主導だった進路学習を「探究の時間」で。3年計画で小論文や志望理由書を書く力も育てる伊丹西高校 (兵庫・県立)

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